2014年8月26日火曜日

辺野古の海に基地はいらない



   紙智子 参院議員      「国会かけある記」



 エメラルドグリーンの美しい沖縄・辺野古の海、静かで落ち
着いた集落。
ここを埋め立て、新たに米軍の基地を建設するなど絶対
許せない!その場所に立って、強く実感します。
 宜野湾市の夜の演説会に先立ち、那覇空港から、そのまま
名護市辺野古の海へ直行しました。
23日は新基地許さない抗議集会、途中、警備を終えた機動隊
やパトカーとすれ違います。
現地に着くと、まだ熱気、余韻が。
キャンプ・シュアブゲート前に座っていた二人の男性に、「集会、どうでしたか?」
と聞くと「3600名で大成功でした!と興奮ぎみ。
 座り込みを続けているテント村に行ってみると、集会に子供と一緒に参加した
親子や、遅れて駆けつけた人が「座り込み3779日」の看板を見て、「10年以上
続いているってすごい!」と。
これまで何度も県民は「NO!」と意思表示をしているにもかかわらず、基地建設を
強行する安倍政権への怒りが沸き起こり、ストップさせるたたかいへの決意をあらた
にしました。
  「沖縄の負担軽減」といいながら、沖縄への負担を増大させ、逆に「基地の本土化、
拡大」をしようというのが本質、夜の演説会にも力が入ります。 
  8月、北海道・矢臼別の平和盆踊り五十周年でも「沖縄と連帯!沖縄にも日本の
どこにも基地は要らない!」のスローガン、「戦争させない!絶対させない!
命が大事!憲法変えるな!総理を変えろ!」のシュプレヒコールがよみがえりました。
 


2014年8月22日金曜日

国民の願いを胸に



  「したいようにしなさい」
     参院議員  大門実紀史


 中学3年生の夏休み、東京にいる兄に勉強を教えてもら
おうと京都から夜行バスに乗りました。
ところが朝、兄のアパートに着くと、「みきし、ゴメン。
新婚旅行の続きに行く」との張り紙が。
兄は京都の国立大学を卒業し大企業に就職、友人の妹さんと
結婚したばかりでした。
 新婚家庭に押しかけた私も私ですが、弟が来るとわかって
いながら居なくなる兄も兄です。
いくら勉強して有名大学に入っても兄のような冷たい人間になっては
おしまいだと思うと、受験勉強にたいする意欲もなくなりました。
 手元には母にもらった6千円がありました。 当時は、ヒッチハイクが大ブーム。
寝袋を買った残りのお金でどこまで行けるか試してみようと国道4号を北に向かって
出発しました。
次から次と車に乗せてもらい、3日後には津軽海峡をフェリーで渡り北海道に上陸。
食事をごちそうになったり泊めてもらったり、たくさんの方々のお世話になりながら、
2週間かけて道内一周しました。
 中学生というと家出と間違われるといけないので高校生で通してきましたが、
函館で乗せてくれたトラックの運転手さんが不審に思い警察に通報。
青森港で補導されてしまいました。
警察の人が母の勤め先に電話すると、母は「そんな遠いところにいるんですか」と
驚きながらも、「本人のしたいようにさせてください」といってくれました。
 あれから40年以上が過ぎ、母も亡くなりましたが、あの時の「したいように
しなさい」という母の言葉がいまも私の応援歌になっています。

2014年8月19日火曜日

被爆者の願いが込められた「憲法9条」




  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長
     「かけある記」


 8月15日。今年も終戦記念日を迎えました。69回目
です。
紙智子参院議員、小形かおり札幌市議と大通公園で街頭宣伝
を行いました。
日本軍国主義がおし進めた侵略戦争と植民地支配によって、
2000万人を超すアジアの人々、310万人もの国民の命が奪われました。
私は、犠牲となったすべての人々の苦しみ、無念さに思いを馳せ、
「二度と戦争をしてはならない」と訴えました。
 ところが先日、犠牲者の思いを踏みにじるような出来事がありました。
8月6日、道被爆者協会主催の原爆死没者北海道追悼会に参列したときのことです。
 公明党の衆院議員が参加しあいさつ。
議員は「平和の党」を強調したうえで、「戦争反対を唱えるだけではだめだ。
これからは積極的平和主義だ」と力説したのです。
積極的平和主義とは、戦力不保持や交戦権を否認した憲法9条を否定し、集団的自衛権
行使に道を開くための常とう句として安倍首相が用いている言葉です。
 しかも、被爆者が「戦争は反対」だと述べた後の発言。
議員の次にあいさつした私は、頭から火が噴き出るような思いを抑えながら、
「(集団的自衛権行使容認の)閣議決定の撤回を強く求めます」と述べました。
 原爆投下で「地獄」を見た広島、長崎の人々。
この経験が「戦争のない世界」の理想を、最も先進的な形で具体化した憲法9条を生み
ました。
憲法を守り、世界平和に貢献する日本へ―。決意をあらたにしています。

2014年8月9日土曜日

自衛隊員の「意識改革」




     大門実紀史参院議員   「国会かけある記」

    いま国会の議員会館は、ほとんどの議員が地元にもどって
   いるので、 閑散としています。
   地下のコーヒー屋さんに立ち寄ったら、防衛問題にくわしい
   自民党A議員がいたので、「会議でもあったの?」と聞く
   と、 「例の法案準備で役所から意見を聞かれたんだよ」と
   いいました。
   例の法案とは集団的自衛権行使にむけた自衛隊法などの
   改定案のことです。
   「自衛隊員 と家族の方から、これからは戦地に送られるという
   不安や疑問が、共産党にも寄せられているよ」と私がいうと、
  「戦争なんかしない、 衣食住を保障された公務員と思って入隊したのもたくさんいるからね。
  隊員自身の意識 改革も必要なんだよ」とA議員。
  さらに私が「国民の命を守るためなら闘うが、アメリカのために戦死するのは納得
 できないという人もいるのでは」というと、A議員は「だから意識改革が必要。
 兵士はいちいち 戦う 理由 を考えちゃダメなんだ」と言い放ちました。
   A議員のいう「意識改革」とは自衛隊員を何も考えない殺人マシーンに仕立て
上げることに他なりません。
  しかもそれは机の上で教育することばかりではない。
  実際に「戦場」に送りこんで、いったん殺し殺される経験を積ませれば、敵がい
心が植え付けられ、やがてそれは憎しみの連鎖となり、少しの「大義」でも戦うよう
になる。
  7月1日の閣議決定で自衛隊員を「戦場」に送るとしたのは、こういう自衛隊員の
  「意識改革」も狙っているのではないかと思いました。