2017年7月26日水曜日

若い世代に向き合って


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 岩見沢市・滝川市での演説会の後、青年たちと語り合う
機会がありました。「そらち憲法カフェ」と名付けて月に
一度、政治や社会のことを話し合う場として続けてきている
そうです。
 「地域に点在しているので集まること自体が大変」
「政府は農業を大事にしていない」など、どのように若い
世代が集まり、地域づくりに関わるかなど熱心な話になりました。
「カフェ」主催者の一人であるSさんの「ここに来れば話が
できるという場をつくりたかった」との言葉が印象的でした。
 労働者後援会の集まりでは、参加した女性が次のように話されました。「息子は
契約社員で手取り十二万円、職場も転々として三つ目。安定した仕事をと願ってい
ますが、息子は『自分のまわりも、そういう友達ばかり』と今の状況を当たり前と
思っているようなんです」。あらためて若い世代の置かれている現実に、胸を痛め
ながら話を聞きました。
 連合が「残業代ゼロ法案」を修正容認する動きに、労働者や組織内から批判の声
が沸き起こっています。背景には、市民と野党の共闘へ楔(くさび)を打ちたい
官邸の意向がありそうですが、ともあれ誰のための労働組合かが問われる事態。
都市部であれ農村部であれ、多くの若い世代が悩み、もがいている現実に正面から
向き合う時だと思います。
 読まれているみなさんの近くに、このような青年はいないでしょうか。つながれば
希望は見えてきます。私も力を尽くしたい。

欧州訪れ新たに決意


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 参議院の委員派遣で、東欧のチェコ、ポーランド、北欧の
フィンランドなどを訪れました。どの国も美しい中世の町並みが
あります。
 しかし、美しいだけではない、重い現実を内在させて、今に至
っていると痛感しました。かつてカンヌ映画祭の最高賞を受賞し
たロマン・ポランスキー監督の映画「戦場のピアニスト」の舞台
となったポーランドのワルシャワで、ユダヤ人が強制的に住まわ
された居住地区であるゲットーやワルシャワ蜂起の博物館を訪れ
ると、ナチス・ヒトラーの侵攻をうけ、抑圧された歴史の爪痕があります。
  説明員の話を聞き、「戦場のピアニスト」の映像がよみがえりました。ユダヤ人
ピアニストであるシュピルマンは、強制労働を強いられながらも、反ナチス地下
活動組織に関わり、ゲットーのそばの一室に隠れ住みます。ドイツ軍との激しい
交戦の中でヒュピルマンが、ついにドイツ軍将校に見つかります。ピアニストで
あることをあかすと、ピアノの演奏を命じられ、ショパンの「夜想曲20番」を
演奏。その見事な演奏に、ドイツ軍将校は、ピアニストであることを認め、彼を
解放する。実話に基づく作品として、話題となった一コマです。
 ちょうどこの7月、国連の会議で核兵器禁止条約がはじめて採択されました。
あらためて核兵器も戦争もない世界への決意を新たにしました。
              (しんぶん赤旗 2017.7.23掲載)

2017年7月18日火曜日

政策を磨き党を知らせる


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 国会終了後に行ってきた国政懇談会。今回はみなさんの
お話をじっくり聞かせていただこうということで、紙智子
参院議員、畠山和也衆院議員とともに団体へ訪問し、懇談
しました。
それでも時間が足りなくなるほど多くの問題が出され
ました。
 地方創生とはほど遠く地域が疲弊するなかで、安心して
住み続けることができる地域をどうつくっていくのかが
問われていると感じました。また、どこでも都議選の結果が
話題になりましたが、安倍政権を追いつめる
たたかいが道内でも広がってきたことが確信になる懇談でもありました。
 畠山議員とは、経済団体への訪問・懇談も行いました。「立場の違いを超えて
納得できる政策を」など率直なご意見もいただき、みなさんのご意見も活かしな
がら政策を磨いていく必要性を実感する懇談になりました。同時に日本共産党の
ことを知らせる努力が必要だと感じました。
 7月15日に行われたある青年のつどいで、「いろいろな党のマニュフェストを
見比べた。どの党の政策が実現すれば豊かな暮らしを送ることができるか。共産党
だと思った。安倍政権と対決しているというだけではなく、日本共産党のどこが
支持されていると思うか」という質問が出されました。誰もが人間らしく生きる
ことができる社会をという、自分の入党の原点を思いました。命をかけて戦争
反対を貫き、国民主権、男女平等を掲げ続けてきた日本共産党。創立95周年を
迎えました。この党をもっと大きく!

鉄路ある風景残さねば


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 東京都議選が終わり北海道に戻るやいなや、東京より暑い
連日の真夏日!14日夜の党十勝地区委員会主催の記念講演会
は、会場に何台もの扇風機が回り続けるほどでした。読者の
みなさん、熱中症などには、気をつけてください。
 この間は連日、JR北海道の路線廃止問題での懇談を続け
ています。先日は日高本線を抱える日高管内5町を、今日は
根室本線を抱える南富良野町と新得町を訪ねました。
 日高、根室両本線とも、もともとは自然災害を受けた路線
であり、その復旧は何よりも最優先されるはず。議論の土俵
をすり替えるJR北の姿勢に、厳しい意見が続出しました。
 地元で活動する市町村議や小選挙区候補、党組織が、日本共産党が4月に発表した
鉄道提言を事前に届けてくれていました。どこでも話が尽きません。ある町長さんは
「経済性だけで(路線廃止を)考えていいのか」と話し、別の町の副町長さんは30年
前の国鉄分割・民営化にさかのぼった議論の必要性に触れました。「地方を切り捨て
るのか」との意見がいずれも共通しており、国の責任を問う声も。私は国会で頑張り
ますと約束しました。
 移動中、踏切を渡る時がありました。列車は来ないとわかっていても、どの車も
一時停止して左右を見ます。ここにも鉄路があることの当然の風景です。通学、通院、
通勤…地域経済と当たり前の生活ができるよう鉄路を守る活動をいっそう強めます。
              (しんぶん赤旗 2017.7.16掲載)
 


2017年7月11日火曜日

訪問して国会報告・懇談会


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 東京都議選で厳しい審判を受けて、安倍政権は、まともな
反省をすることなく「信頼を回復する」といって首相はG20
に出かけました。はじめにしたことは、日欧EPA(経済連携
協定)の大枠合意です。誰との信頼でしょうか。日本国民
にはいっさい情報も出さず、関係者への説明もなく、影響
試算も出さず、一方的に合意内容をおしつけようというので
しょうか。相変わらず、国民の声を聞くつもりがない安倍
政権に、ますます国民の批判は高まるでしょう。
 北海道で5,6日と、畠山和也衆院議員、岩渕友参院議員
とともに、国会報告・懇談会をしました。これまでは集まってもらいましたが、
一人5分程度しか話せないことから、今回は新しい試みとして、こちらから訪問し、
許される時間で意見交換しました。9つの民主団体と党道議団に加え、農業、漁業
団体、消費者団体などです。どこでも歓迎していただきました。私たちも、
それぞれの団体が抱える切実な課題を受け止めながら、要求に基づく活動の大事
さを痛感しました。
 今回初めて懇談した北海道獣医師会では、「獣医師の偏在」について、「産業
動物の多いところは、人が少ない地域であり、そこでの定着を考えると、生活の
ギャップを埋めたり、配慮する必要がある。偏在の解決のためには、こうした条件
整備と教育水準を上げるための教授の配置など、既存大学での充実が大事だ」と
話してくださいました。対話の幅を広げ国会活動に生かしたいと思います。

2017年7月4日火曜日

政治は必ず変えられる


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 日本共産党は議席を伸ばして躍進、自民党は過去最低の
議席数を大幅に下回った東京都議選。安倍政権への明確な
審判となりました。北海道からのたくさんの応援も、大きな
力になりました。連帯の力が、政治を動かしました。
 私も連日、政党カーから支持を訴えましたが、足を止めて
話しかける人の多くが「安倍首相はひどすぎる」と口をそろ
えていたのが大きな特徴でした。今後、安倍首相が逃げ続けたり暴走を加速する
ようなら、さらに大きな審判を受けることになるでしょう。
いや、次なる政治戦となる衆議院選挙で必ずそうしたい!
 多くの選挙区で、市民と野党の共闘が進んだことも大きな財産となりました。
日本共産党の候補を応援していただいたり、日本共産党も他候補の支援をしたり。
これだけ多くの方と心を通わせて選挙をたたかったことは、次にも必ず生きるはず。
このつながりが強まり広がることは、政治を変える希望の道だと確信しています。
 野党四党で臨時国会を開くよう求めつつ、私も北海道での活動を強めます。
今週は道労連や北農中央会などとの懇談、釧路市での演説会、JR路線維持へ
首長さんとの懇談などを予定しています。自民・公明による安倍政治が続けば、
地方切り捨てが加速していくことは明らかです。戦争できる国づくりへ、憲法改悪
の野望も安倍首相は捨てていません。私自身も多くの方とつながり、北海道の願い
を背負って、さらに奮闘します。

怒られると思ったら


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 都議選勝利へ!国会議員団も全力を尽くそうと各地で訴え
てきました。いよいよ今日は投票日です。
 演説をしていたら、こわい顔をして近づいてくる人がいま
した。怒られるのかなと思ったら「自民党支持だけれど安倍
(首相)に真剣に怒っている。この怒りを誰にぶつけたらいい
のかわからないからここに来た」と言います。「今回初めて
お宅の党へ入れた。安倍(首相)は国民のことをばかに
している」と声をかけられたり、どこでも安倍自公政権
への怒りの声が寄せられます。
 安倍首相が加計学園疑惑を隠すために獣医学部を全国に展開すると言い出したり、
自民党改憲案の提案を前倒しすると言い出したり、稲田防衛大臣が自衛隊を私物化
する発言をするなど、安倍首相、安倍政権の暴走、国政の私物化があまりにもひどい。
怒りが広がるのも当然です。
 「豊洲移転だけは絶対にイヤ」「国保料が高すぎる」「加計学園の疑惑解明を徹底
してやってほしい」「憲法守って」という声が寄せられます。
 暮らしを守ってほしいという願いを実現し、安倍自公政権への何よりの審判になる
のは日本共産党の議席です。
 前回の都議選での共産党の躍進は、その後の国政選挙での躍進につながり、市民と
野党の共闘を発展させ政治を前に動かしました。日本共産党の勝利が都政も国政も変
える大きな力になります。 (しんぶん赤旗 2017.7.2掲載)