2017年8月30日水曜日

被災地で歴史的な母親大会


岩渕友 参院議員
「国会かけある記」

 岩手県盛岡市で開催された第63回日本母親大会に参加
しました。道内各地から参加されたみなさんともお会いし、
交流することができました。
 歴史的な大会になったと思います。来賓として達増拓也
岩手県知事と谷藤裕明盛岡市長が参加。知事と市長が一緒
に参加するのは、大会史上初とのこと。
会場が大いに沸きました。また、実行委員長はJA岩手県
女性組織協議会会長です。2015年の県知事選挙で、
野党が共闘して達増知事を誕生させ、その後も発展して
きた市民と野党の共闘が新しい変化をつくっていることに胸が躍りました。
   東日本大震災後、東北で初めて開催されることになった大会。岩手、宮城、福島
の3県で被災地をめぐる分科会が行われました。大震災から6年5ヵ月経った
被災地の現状を知ってもらう貴重な機会になりました。大会の様子は地元紙が
見開きで紹介しました。
 私にとって岩手県での日本母親大会は2回目。前回は1988年の第34回大会
です。小学生だった私は母と一緒に参加しました。といっても、暑かったことぐらい
しか思い出せないのですが。今回母は参加できませんでしたが、親子で参加される
方々も多くいらっしゃいました。
 母親大会は原水爆禁止が原点です。草の根で運動が続けられ、次の若い世代に
つながっています。その努力に思いを馳せながら、核兵器禁止条約にサインする
政府をつくらなくてはと改めて決意しました。

秋田豪雨が気がかり


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 7月に秋田県を襲った集中豪雨。直後に高橋千鶴子衆院議員が
現地に入り政府に要請しました。8月18日に農業被害の全容を
つかむため、高橋議員、岩渕友参院議員、ふなやま由美衆院東北
比例予定候補とともに、私も秋田市と大仙市へ入りました。
 現地で、加賀屋千鶴子県議や佐藤純子、鈴木知両秋田市議、
佐藤文子、藤田和久両大仙市議と合流して、被災地を回り、
日本海に注ぐ雄物川とその支流に沿う甚大な被害の様子がわかりました。
 秋田市では、農林水産業の総額で約91億円の被害に上ることが
明らかになりました。大仙市でも過去最大の被害だといいます。
国は激甚災害指定を行いましたが、不安や心配が渦まいています。
 「農業施設や土木関係は補填(ほてん)されると言うが、自治体負担はどこまで
負担できるのか」「農作物は共済で対応するため秋の収穫まで待たなければならず、
水につかったところがこの後、病気が出ないか心配」「枝豆日本一を目指して作付
けしたところが水没。後に何を植えられるのか」「基盤整備の償還の最中にまた
被害に遭ったので、これ以上の負担は無理」などの声が出されました。
 8月24日から再び大雨が降りました。落ち着く間もなく雨のたびに不安が襲う
現地を思うと、気がかりでなりません。現地と連絡をとりながら解決に向けて取り
組みたいと思います。
            (しんぶん赤旗 2017.8.27掲載)

2017年8月23日水曜日

農業への熱い情熱たぎる姿


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 太田原高昭先生(北海道大学農学部農業経済学科教授、
名誉教授)が亡くなられました。講演などでは、いつも
笑顔で、実に楽しそうに語りかけ、それでいて、農業への
熱い情熱がふつふつとたぎる姿が目に浮かびます。
 北海道農業が危機に直面していた時には複合経営を
提案し、農家の経営を支えました。
日本共産党が「農業再生プラン」を提案し、各地でシンポ
ジウムを開催しましたが、パネリストをこころよく引き受け
てくださり、研究者の立場から発言してくださいました。
 北海道農業の特徴である「輪作体系」についても、「同じ作物を同じ土地に植え
続けると、連作障害が生まれるので、それを防ぐ方法として、農家自身が編み出し
たのが輪作体系であり、麦、大豆、ビート、馬鈴薯などを、ローテーションを組ん
で作付けする、変えることで連作障害からは解放された」と農家の取り組みを
評価し、励ましました。
 安倍政権が進めるTPP(環太平洋連携協定)や「農協改革」についても、
ずばり本質的な問題を指摘し、協同組合そもそも論を解き明かしてください
ました。政府が、地域に重要な役割を果たしている総合農協を否定する背景に、
農協マネーとJA全農が持っている農村市場を狙う、日本と米国の資本の野望が
あることを明らかにし、農協解体を止めるために、衆議院の農林水産委員会で意見
陳述もしてくださいました。心からの感謝を込めて、哀悼と、今後の奮闘を誓い
たいと思います。

黙っている場合じゃない


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 オスプレイの訓練やめよ!
 北海道で始まった日米共同訓練は、最大規模となる2000人
の米海兵隊が参加するうえ、墜落事故を起こしたばかりの
オスプレイの飛行を強行しました。
   紙智子参院議員と即時中止するよう要請したところ、
防衛省は「安全」と強弁する米国の主張を追認した答弁に
終始しました。夜間訓練がありうるとようやく認め、
オスプレイの飛来は前日夜に関係自治体へ連絡するとも
答えました。まさに「米国ファースト」といった
ありさまです。
 監視も兼ねて、報道公開されていた訓練開始式に足を運びました。式を終えて
バスで移動するとき、米海兵隊とすれ違いました。20代前半と思われる顔立ちには
幼さが残り、笑顔で手を振る隊員も多くいました。
バス一行が日本共産党の議員だと知らなかったでしょうが、彼らが戦場でたたかう
訓練をするのかと思うと、悲しい気分になりました。
 いつも全線へ送られるのは、米国でも日本でも変わりなく若者たちです。憲法9
条の歯止めがなくなってしまえば、日本の若者たちも一緒に海外で武器を手にする
ことになるのでしょう。そんな日本にしていいのか。車中で考え込みました。
 黙っている場合ではありません。道内各地では怒りの抗議が波状的に広がって
います。安倍政権の暴走には、東京や仙台で厳しい審判も下りました。勝負はこれ
からです。
              (しんぶん赤旗 2017.8.20掲載)

2017年8月18日金曜日

北海道を米軍基地化するな


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 オスプレイは北海道に来るな! 10日から始まった
日米共同訓練に、道内から怒りと批判の声が湧き起こって
います。紙智子参議院議員と私も、防衛省へ訓練の中止を
要請してきました。
 何しろ今月5日に、豪州での訓練で墜落事故が起きた
ばかり。墜落したオスプレイは沖縄・普天間飛行場の所属
でした。昨年12月に名護市で起こした墜落事故も
同所属で、米国からの事故調査報告書もまだ出されて
いません。これでどうして、日本政府はオスプレイの
訓練を認めることができるのでしょう。
 防衛省は、ぽろっと「日米安保条約にもとづき」と言いました。安保条約の
もとでは、日本は米国にモノ言えないと白状するようなもの。おりしも核兵器
禁止条約が国連で採択されたのに、米国の「核の傘」のもとで交渉にさえ出席
しなかった態度と重なります。これが憲法九条を持つ日本政府の姿なのか。
 今月5日、矢臼別での平和盆踊りに参加しました。元自衛官の末延隆成さんが、
参加者を前に「自衛隊にいた時は反対運動のみなさんが邪魔な存在だった。
しかし、実際に自衛隊員を守っているのはみなさんだ」とあいさつされました。
まさに、たたかいはここから、たたかいは今から!という雰囲気がみなぎり
ました。
 今回の日米共同訓練は、安保法制=戦争法が成立したことを受けて強化されて
いるもの。大本から転換するため、安倍政権を解散・総選挙へ、そして退陣に
追い込みたい。

2017年8月11日金曜日

安倍政権終わりに


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 7月27日、28日、道議団、札幌市議、旭川市議、
総選挙予定候補のみなさんが行った政府交渉に、畠山和也
衆院議員、紙智子参院議員と同席しました。参加された
みなさんが地域をくまなく歩き、住民の声を丁寧に
つかんでいることが交渉のやりとりを聞いてよく分かり
ました。政府がどんな答弁をしようと、「これが住民の
声だ」と厳しく迫る言葉には説得力があり、何よりも強い
ものだと思いました。
 「反省している」と言うけれど、説得力がないのが
安倍首相です。どこでも「安倍首相は嘘ばっかりついている」と、怒りの声が
寄せられます。直近の世論調査では、安倍内閣を支持しない理由は「首相が
信頼できない」がトップとなっており、安倍政権に対する不信感はますます
大きくなっていると感じます。
 内閣改造だといって、加計、森友、日報問題などにかかわる大臣を交代し、
さらなる疑惑隠しをする。しかも疑惑の中心である安倍首相はそのままです。
大臣をやめたから終わりという訳にはいきません。真相を明らかにさせると
ともに、安倍政権を終わりにしなければなりません。
 先日、福島県内のある首長さんから、「こんな時だからこそ、日本共産党に
頑張ってほしい」と激励をいただきました。都議会議員選挙に続き、市民と
野党の共闘で勝利した仙台市長選挙でも安倍政権に審判が下りました。市民と
野党の勝利、日本共産党の躍進で政治を変えましょう。みなさんと力を合わせ、
全力で頑張ります。

2017年8月2日水曜日

シンプルでわかりやすいスローガン


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 第60回北海道母親大会に参加しました。1954年に
アメリカがビキニ環礁でおこなった水爆実験による被害に
抗議し、「核戦争の危険から子どもを守ろう」を合い言葉
に1955年に第一回全国母親大会が、核兵器廃絶、
被爆者援護等をスローガンに第一回原水爆禁止世界大会が
開催されました。
 平塚らいてうらは共同行動を世界にも呼びかけ、国際
民主婦人連盟は世界母親大会をスイスで開く広がりを示し
ました。60年の歩みをスケッチした映像を見ながら、
小笠原貞子さんや、多嶋光子さんなど、戦後の母親運動を引っ張ってきた先輩たち、
その志を受け継いできた母親たちの願いと運動を深く感じることができました。
 「命を生み出す母親は、命を育て、命を守ることを望みます」このスローガン
のもと、どれだけ多くの母親、女性が参加し励まされてきただろう、命を軽んずる
政治が横行する中で、このスローガンは、シンプルだけど、とてもわかりやすく、
共感できるものだと改めて思いました。
 7月27日、28日には、日本共産党の北海道委員会、道議団、札幌・旭川
市議団、総選挙をたたかう比例と小選挙区の予定候補者が勢揃いし、11省庁を
相手に政府交渉を行いました。JR北海道の鉄路廃止問題をはじめとして、各分
野の切実な要求をかかげ、全員が現場の声をぶつけて発言、政府に迫りました。
「政権末期」と言われる安倍政権に対し、解散総選挙へ気迫のこもった交渉と
なりました。

政府に事実突きつける


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 日本共産党東北ブロックと北海道ブロックの政府交渉
(26~28日)に参加しました。
 地方議員や総選挙の比例と小選挙区の予定候補のみな
さんが地域をくまなく歩き、多くの声を聞いていること
を実感しました。
  交渉で住民の声を聞こうとしない政府の態度に「現場で
こういうことが起きているんだ」と、政府に事実を突きつける姿は力強い。
 福島県の要望に「原発事故をうけておこなわれているコメ
の全袋検査の継続を国の責任でおこなうこと」という項目がありました。
 先日JA福島中央会にうかがったときに、「全袋検査があるから扱ってもらえる。
期限を決めずに継続してほしい」と要望を聞いたばかりです。農家のみなさんが
継続を求めています。
 これに対して、農水省の担当者が「検査をすることで風評被害が広がるという
意見もある」と、農家の願いを踏みつけにするとんでもない発言が飛び出しました。
 私たちは「撤回するべきだ」と厳しく抗議。高橋千鶴子衆院議員が担当者を呼び、
激しいやりとりをした結果、政府側は「県の判断を尊重する」と述べました。
 国が原発事故を終わったことにしようとしている姿勢がはっきり現れた交渉でした。
 政府交渉の成果は今後のたたかいにも生きてきます。引き続きみなさんと力を
合わせて全力で頑張ります。
            (しんぶん赤旗 2017.7.30掲載)