2015年11月28日土曜日

国民の願いを胸に


畠山和也 衆院議員
 「酪農の里を守るために」

 あっという間に北海道は雪景色となりました。
ちょうど上京する日に大雪となり、新千歳空港で5時間以上も
待ちぼうけ。バッタリ会った自民党議員も「まいったね」と苦笑い。
厳しい冬が始まります。
 農家にはTPPという、安倍政権による厳しい仕打ちが待ち
構えています。紙智子参議院議員・斉藤和子衆議院議員とで、
別海町を中心に調査にまわりました。「非常に憤慨」「先行き
不安」と農家や農協からは安倍政権への不満が噴き出し、
「農業をビジネスにすれば、高く売れるところに流れて飢えが
起きるよ」との警告も。「自民党支持の農家から『来年の選挙では(自民党を)
減らさないと』と言われた」と、どこでも怒りが収まらない実態を
うかがいました。
 昼食のおそば屋さんでは「ウェルカムミルク」として牛乳のサービスがあり、農協でも町役場
でもお茶の代わりに牛乳が出され、秘書は「こんなに牛乳を飲んだのは20年ぶり」と驚いて
いました。地元が千葉県の斉藤衆院議員も道東の牧草地の広大さに驚きの声。何気ない
毎日の食事や、観光資源ともなる農村の風景は、農家の営々とした生産と努力があった
からこそです。
 「共産党として酪農政策を出してほしい」と要望も寄せられました。酪農の里を守るために、
国会内外で力を合わせたい。安倍政権に代わる新しい政府を!

 

2015年11月27日金曜日

「独裁政治」がもたらすものは


森 つねと 道国政相談室長
 「かけある記」

 オホーツク管内の紋別市でこの原稿を書いています。いわぶち
友さん(参院比例予定候補)と戦争法の問題などで各地を
回るためです。
 「赤旗」記者だった頃、TPP(環太平洋連携協定)の問題で
何度も訪れた地域。取材に応じてくれた農家の男性が語った
言葉を今でも覚えています。「農業がだめになって困るのは都会
のみなさんですよ。俺たちは自分らの食べる物はつくれるんだから」
札幌で生まれ育ち、食料をいただく側だった私にとって頭を殴られ
るような思いでした。
 先日、同じことを語る酪農家の男性がいました。TPP調査で
畠山和也衆院議員と胆振地域を訪れたときのこと。この男性は
私たちの訪問を歓迎していない様子で、「言いたいことはない」と頑(かたく)なでした。
 しかし、粘り強く実態を聞くなかで、少しずつ本音を語ってくれます。
安全保障や環境の面から食料は自国で生産すべきだということ。安倍政権のもとで農業の
展望が見えないもどかしさ。そして、日本の農業が壊滅したとき、「困るのは消費者」だと―。
 玄関先でのやり取りでしたが、帰るときは外に出て、私たちの車が見えなくなるまで見送
ってくれました。
 ある農協組合長は怒ります。「国会決議や(自民党の)選挙公約があったのに
『大筋合意』とは何だ」「民主主義ではない。独裁だ」。農民が支持しないTPPは撤退しか
ありません。

2015年11月19日木曜日

暴走政治に審判下した被災地の選挙


いわぶち 友
日本共産党福島県委員会常任委員
(参議院比例予定候補)「北海道・東北」

 15日投開票で行われた福島県議会議員選挙。
日本共産党は引き続き交渉会派となる五議席を獲得する
ことができました。
議席に届かなかったものの会津若松では得票を前回の2倍
にすることができました。北海道のみなさんにも大きな
ご支援をいただきました。ありがとうございます。自民党
は議席を減らし、過半数に届かず過去最低の議席数と
なりました。戦争法の強行をはじめとした安倍暴走政治に審判が下る結果となったのではないでしょうか。
 福島県内を駆けめぐるなかで、「自民党と公明党には絶対
に入れたくない」「安倍首相を何とかしてほしい」など、自公政権への怒り。
「あの何とか政府の提案ってどうなっているの?」「最近、民主党と
仲良くしているな。それでいいんだ。議席増やさなくちゃ。戦争なんて、あんなの
ダメだ!」など、国民連合政府の提案への注目。「もっともっとがんばれ。『何やって
いるんだ』って言いたかったよ」「どうしてもっと立候補しなかったの?」など、
日本共産党への期待の声です。
 岩手県、宮城県、福島県と被災地の連続する選挙をたたかってきましたが、安倍暴走
政治への怒りと日本共産党への期待はますます高まっています。同時にこれは、国民の
みなさんのたたかいがつくりだしてきた大きな変化だと感じます。今度は参議院選挙
です。必ず勝利して、安倍暴走政治に審判を下し、国民連合政府を実現するために
森つねとさんとともに全力を尽くす決意です。

2015年11月12日木曜日

TPPは決まっていない、これからが大事


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 道南の日本海側に面している海沿いの町、せたな町は、人口
9000人ほどです。大成町、北桧山町と瀬棚町が合併し10
年間に二割の人口減となりました。農業と漁業を基幹産業
とし、食料もエネルギーも地産地消、食料自給率は940%
です。議会はこれまで、9回にわたってTPP反対の意見書を
可決してきました。にもかかわらず、今回の「大筋合意」。
「このまま黙って指をくわえていていいのか」と、議会が呼び
かけ今回のシンポジウムが企画されました。
 各議員がそれぞれ参加を呼びかけ、当日は近隣の今金町、
森町、八雲町、上の国町、遠くは由仁町からも、議員や役所の
職員、農協職員住民ら約300人が参加しました。
「TPPの大筋合意をどう見るのか」「国会決議との整合性」「一次産業に支えられて
いる自治体が、TPPにどう向き合えばいいのか」等のテーマで、自民党、民主党、
日本共産党、新党大地の四党の国会議員と道議会議員が参加し議論しました。
 私は「政府は決まったかのように宣伝しているが、まだ、決まっていないし、これか
らが大事だ」と訴えました。会場からは「影響を明らかにせよ」と声が出されました。
「もう、やられてしまうのかな、と暗い気持ちだったが、これからだとわかって元気が
出た。しっかり声をあげ続けたい」との感想が出されました。
 宮城県議選に続いて、安倍政権の暴走政治ノーを突きつける国民の戦いは、
こうした北の町からも起こっていると力強く感じました。

2015年11月6日金曜日

ビジネスと百姓は違う


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

  森つねと道選挙区予定候補と、安平町などへTPP影響
調査にまわりました。情報が小出しで全体像が見えない
TPPですが、農林水産業へ影響が出るだろうことは明確
です。
世界で人口が増えて食料不足が心配されている今の時代。
自由貿易と言えどもルールが必要です。自国の食料を自国で
まかなうという、当たり前の考えを安倍政権は放り投げて
しまうのでしょうか。
 TPPは12カ国の協定ですが、2国間ごとの交換文書も
同時に策定中となっています。米国との間では、食品添加物
などの基準がゆるめられるのではとの心配もありますが、外務省は今の基準で
変わることはないとの説明。
 しかし一方で「規格・基準」という項目に、作業部会を設置すると定められて
います。
この作業部会で議論されることはないのかと聞くと「排除されません」と回答。
つまり、突破口となる仕組みはきちんと作られているわけです。
 政府は「人口も減るなかで、農産物を海外に売って農家の利益に」と言います。
農家の経営が苦しくなった理由は人口減よりも、相次ぐ輸入増と価格低下では
ないのですか。ある酪農家は「ビジネスと百姓は違うんだ」と言いました。農家が何に
怒っているのか、安倍政権は理解できていないのでしょうか。
 心の中ではTPP反対なのでしょう、ある自民党議員が「アメリカは党議拘束が
かからないんだろう。いいなあ」とポツリ。遠慮せず一緒に反対しましょう。みんなで
声をあげましょう