2016年12月28日水曜日

団結の力 来年も


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 今年は1月4日から国会が始まり、春の衆院北海道5区補選と
夏の参議院選挙をたたかい、休む間もなく臨時国会に突入するや
政府・与党による強行採決の連発など、振り返ると怒涛(どとう)の
1年でした。
 北海道・東北を襲った台風・大雨被害の把握と対策に走りまわ
り、JR北海道が全路線の半分にも及ぶ「事業見直し」=事実上の
廃線問題で調査もおこないました。やるべき課題は他にも山積
ですが、日本共産党の議席の値打ちをみずから実感する日々
でした。
 先日、金倉まさとし衆院北海道2区予定候補と宣伝中に、
「がんばってくれよ!」と声をかけられました。聞けば無党派だと
いうこの男性、「安倍首相に正面から迫れるのは共産党だけだ」と熱く私にも話してくれ
ました。別の場所でも演説中に、支持者という方が演説中に声をかけてくれました。
安倍政権の暴走に「黙っていられない」との思いが広がっている!
 この日は前日からの大雪に加えて、気温は氷点下のうえ冷たい風も強くなってきて
いました。それでも党員・後援会のみなさんが旗を持ち、プラカードを持ち、道行く車にも
手を振ってくれたり。心ひとつに政治を変える、この団結こそ日本共産党だ!と感激しま
した。
 来年こそは安倍政治を終わらせて、国民の声が生きる新しい政治へ。良いお年をおす
ごしください。
                    (しんぶん赤旗 2016.12.25 掲載)

2016年12月19日月曜日

TPPは復興努力に逆行


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 年の瀬に国会の会期延長を2度も行い、TPP(環太平洋連携協定)
の批准、年金カット法案、カジノ解禁推進法案を、国民の声も無視
して数の力で押し通した安倍政権に怒り心頭です。
 アベノミクスは破たんし、TPPも発効の見通しもない。原発再稼働
や輸出路線も行き詰まり、大きな前進があるかのようにぶち」上げた
日露の領土交渉も不調。それなのに、「世界で一番企業が活躍しや
すい日本をつくる」という安倍総理の執着心は変わりません。数を頼
みでおごる与党、その力関係を、どうしても変えなければとあらためて
思いました。
 臨時国会で最大の焦点であったTPP,参議院では全員で質問しようと意思
統一しました。食の安全、薬価、ISDSなど、入れ代わり立ち代わり
の質問に、「調査力がすごい」と驚く他党議員。参考人質疑で岩渕友さん(参院議員)が
「TPPが東日本大震災、東京電力原発事故から復興途上にある県の農林水産業に
どのような影響があるのか」と聞くと、日本消費者連盟共同代表の天笠啓祐氏は「被災
者は放射能で汚染されていない野菜や果物を作り出すことに大変苦労されており、
TPPは生産者の努力を無に帰す可能性がある」と答えられました。被災地の苦悩を
取り上げたことの意味は大きいです。
 TPPが復興に懸命に立ち向かう被災地の努力に逆行することは明らかです。
                    (しんぶん赤旗 2016.12.18掲載)

政治を変える力をもっと大きく


岩渕 友 参院議員
 「国会かけある記」

 私にとって初めてとなった臨時国会を怒りのなかで終えました。
自民・公明与党と維新は、TPP、年金カット法、カジノ解禁推進法を
通すために会期を延長しました。いずれも反対の声が大きく、世論
調査でもなぜこんなに成立を急ぐのかという声があがっていました。
 この国民の声を踏みにじってTPP、年金カット法を可決、12月
15日未明、会期を再延長させてまでカジノ解禁推進法を可決
しました。このカジノ法、衆議院での審議はたった5時間半。
参議院では委員会の場にこれまで一度も話がなかった修正案が
出されるなかで強行されました。日本共産党は最後まで徹底した
論戦を行いました。
 もっと大きくなりたいと強く思いました。解散総選挙が間近と言わ
れる情勢ですが、日本共産党を大きくしていただくことが野党共闘を確かなものにする力と
なり、国民の声を踏みにじる政治を変える力になります。
 13日に行われた札幌の演説会で、来るべき総選挙にむけて発表された比例二次候補、
小選挙区候補のみなさんと壇上にあがり、畠山和也衆院議員とともに訴えました。雪で足元
の悪いなか多くのみなさんが足を運んでくださり、熱気あふれる演説会でした。みなさんの
思いに何としてもこたえたい。
 臨時国会ではみなさんからいただいた議席をいかして4度の質問の機会をいただき
ました。国会論戦でも運動でも引き続き奮闘するとともに、総選挙での勝利めざして
がんばります。

2016年12月13日火曜日

日本共産党の存在感は抜群


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 この原稿を書いている時点でTPP協定・関連法案は可決され
ましたが、年金カット法案・カジノ解禁法案の採決は見通せて
いない国会最終盤。ただでさえ強硬な国会運営が続いた自民・
公明に加え、維新がカジノ解禁へ旗振り役を買って出る異常な
状況です。
 「どうして、こんなに強硬なことをするんでしょう」とは、ある新聞
記者。私からは「経済も外交も失敗が続き、安倍首相が焦り、
追い込まれている」と述べました。最近の国会答弁を聞いて
いても、ごまかしや強弁が以前より見受けられるのです。
実は首相自身が、展望を持てていないのではないでしょうか。
 何と先日は、ロシアの放送局からTPPについてインタビューを
受けました。「日本の政治決定に対して、米国が影響を与えていると思いますか」
「トランプ氏がTPP参加をやめた場合に、どんな事態になると思いますか」などの問い。
自主・独立の日本外交こそ、と私から述べました。悪政に対決し、新しい政治への展望を
示す日本共産党へ新たな注目が寄せられています。
 間もなく私も国会へ送っていただき2年。国会での日本共産党の政治的存在感は抜群
です。これだけ政治を動かす役割を果たしてこれたのも、議席を増やして躍進したから
こそ。この力をさらに大きくするため、これまで以上に私もがんばる決意です。

2016年12月5日月曜日

一日も早く島を返して


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 千島歯舞諸島居住者連盟の前理事長の小泉敏夫さんが亡く
なられました。享年93歳でした。ちょうど、私の父や母の
世代です。お通夜には、畠山和也議員と参列しました。
 私が小泉さんと出会ったのは、2001年に初当選し、
沖縄・北方特別委員会に所属したときです。
 毎年、北方領土返還の署名を携えて国会に来られます。
いつも温厚で物腰が柔らかいけれども、強い意志を感じて
きました。
 狭い船に揺られての墓参は、平均年齢が70歳を超える島民
には、大変きついという声を聴きました。私は、高齢の方でも
安心して乗れるバリアフリーの船を用意すべきだと質問し、
議員連盟の取組ともあいまって、「エトピリカ」と言う新船が出来たときは、とても
喜んでくださいました。
ビザなし交流事業で、色丹島に渡ったときは、小泉さんのお孫さんと一緒に
なりました。
自分が生まれたルーツ、おじいちゃんの生まれたところに一度行きたいと思っていたと
言われます。色丹島は自然がそのまま残る風光明媚(めいび)なところです。
 終戦直後は、「ソ連軍が攻めてくる」と言われ、着の身着のままで逃げた島民。
いずれ帰ることができると考えていたのに、70年経っても帰れません。なんと理不尽
で納得できないことと言われ、私も胸が痛くなりました。予定されている安倍総理と
プーチンロシア大統領の会談は、あまい見通しが見込めないなかですが、一日も早く
島を返してほしいという願いを実らせたい、と願わずにいられません。
 
 

同じ過ちを二度と・・・


岩渕 友 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 11月22日、福島県沖を震源とする震度5弱の地震が発生
しました。津波警報が出され、東日本大震災を思い出し不安
が広がりました。さらには、東京電力福島第2原発の使用済
み核燃料の貯蔵プールの冷却が1時間半にわたって停止し、
福島第1原発事故を思い起こさせる事態に緊張が走りました。
 東京電力が冷却停止を関係自治体にファックスで知らせた
のは55分後、避難の周知に必要な報道機関への連絡は
2時間後でした。冷却停止の原因について、プールから汚染水
が漏れたことが原因だったことを当日には分かっていたにも
かかわらず、東京電力がこの事実を公表したのは2日後でした。
 1日、経済産業委員会でこの問題を取り上げ、世耕弘成
大臣に改善を指導するよう迫りました。同じ過ちを二度と繰り返してはなりません。
原発ゼロを一刻も早く実現しなくてはと改めて決意しています。
 安倍政権は国民にその中身が知られて反対の声が大きくなる前に数の力で強行
してしまえと、衆議院でTPP、年金カット法案、そしてカジノ解禁推進法案を強行
し、これらの法案を通すために国会会期を延長しました。とんでもありません。安倍
政権の暴走に満身の怒りを込めて抗議するものです。参議院での徹底論戦で廃案
に追い込むために全力を尽くすとともに、総選挙の勝利で安倍政権を退陣に追い
込まなくては!
                 (しんぶん赤旗 2016.12.4掲載)

2016年11月29日火曜日

「私たちのこと取り上げてくれた」


岩渕友 参院議員
 「国会かけある記」

 11月27日は函館へ。「今の政治と党を語る会」で本間
勝美衆院8区予定候補と訴えました。参議院選挙以来
4カ月あまり、すっかり寒くなりました。初めてお会いする
方、懐かしい再会があり、お互いの奮闘をともに喜び
あえたことは私にとって何よりの励ましになりました。
総選挙が間近ともいわれる情勢です。
みなさんとご一緒に党を強く大きくしたいと思っています。
 18日、東日本大震災復興特別委員会で、同じ委員会の
紙智子参院議員からの力強い応援を受けながら質問に
立ちました。原発事故によって避難区域外から避難をして
いるみなさんの住宅無償提供が来年3月末で打ち切られる
問題について、打ち切りをやめるよう求めました。
北海道にも多くの方が避難をされています。道内をめぐるなかでみなさんから話を
うかがってきました。
 私以外の議員も同じ問題を取り上げたこともあり、東京に避難をされている方たち
が傍聴に来られ、後日その中のお一人が議員会館を訪ねてくれました。「実は
国会に傍聴なんて初めてという人が何人もいたんです。みんなで『私たちのことを
取り上げてもらった』と涙を流しました」と話してくれました。みなさんあきらめずに
国にも福島県にも働きかけていくとのこと。ともにたたかう決意を込めて握手を交わ
しました。
 国会はいよいよ最終盤です。徹底論戦とみなさんの運動と力をあわせ国民の声を
踏みにじる安倍政権を追いつめるために頑張る決意です。

議員が増えたから



畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 国会は会期末を目前に、TPP(環太平洋連携協定)や
年金カット法案を中心に緊迫した毎日となっています。
北海道・東北を代表する紙智子参院議員、高橋千鶴子
衆院議員が論戦や委員会対応の先頭に立ち、岩渕友
参院議員も次の質問へ準備を急いでいます。私も先日、
衆議院決算委員会で林業とTPP、JR北海道に対する
国の態度などをただしました。
 「議員が増えたから政治を動かしてこれたんだよ」。
穀田恵二衆院議員から、そう話しかけられました。穀田
議員は国会対策にかかわり約20年。その多くは、質問も
委員会対応も集会あいさつも、あらゆることを少ない議員
でやり遂げる時代でした。その蓄積と到達点があるからこそ、新人議員でも堂々
と国会で渡り合えるのだと私も実感するのです。
 特に今は、野党共闘という新しい政治情勢のまっただなか。先日も農水委員会
では、私の質問にも民進党議員から「そうだ!」の合いの手が連発。私も民進党
の議員に「先日の質問は勉強になりました」と話すと、相手もニコッ。共同の力が
確かに政府を追い詰めてきています。
 高校時代の友人が山本農水相の暴言を指して「いいかげんな人が大臣だと
大変だよな」と、ねぎらいのメールをくれました。暴言が相次ぐ荒れた国会の
なかで、しっかり日本共産党が筋を通してきました。この力を、さらに大きく!
                (しんぶん赤旗 2016.11.27掲載)

2016年11月21日月曜日

思い出は駅とともに


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 JR北海道が「単独では維持困難」という路線を発表しま
した。国や道が、だまって見過ごしてはなりません。国鉄の
分割・民営化の時から北海道は経営的に苦しくなることを、
国はわかっていたはずです。公共交通を守る責任を果たす
よう、政府へ訴えていきたい。
 通学・通院や貨物輸送など、JRを必要としている人は
多くいます。
加えて、日高や北見で鉄路を守る運動をされている方は、
観光列車などの利用促進策の提案もしています。何とかJR
利用を増やそうと知恵を出し合っているのに、JR側が消極的
な姿勢とのこと。道民のための公共交通を自負するのなら、
厳しい経営とはいえ前向きに協議に応じてほしい。
 比布町で演説会がありました。今年、町が駅舎を改築して、交流スペースも兼ねた
カフェもオープンしたと聞いていたので、そこで手作りピザを昼食にいただきました。
地元のお米や手作りのパンなども販売し、落ち着く感じでホッと一息。思えば駅は、
いろんな人と人との出会いがある場所なんだよな、と思いました。思い出は駅と
ともに、という方も多いことでしょう。
 分割・民営化をバラ色に描いてきて、この期に及んで政府が切り捨てを容認する
ようなことは許されません。道路にはさんざん税金を使っておきながら、鉄路は守る気
がないと言わせないため、国会内外で力を合わせましょう。

議員団あげて論戦


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 参議院でTPP(環太平洋連携協定)の審議が連日続いていま
す。議員団あげて論戦にとりくみ、これまでに大門実紀史議員、
そして私、山添拓議員、井上哲士議員が質問.。これから辰巳
孝太郎議員、田村智子議員が準備しています。
 大門議員は、「TPPとは多国籍企業がもうけるためのルール
作り」であることや「自由貿易」協定反対の動きが各国で高まっ
ていることを具体的に示し、日本の将来に禍根を残すTPP批准
はやめよと総理に迫りました。
 私は、TPPが貿易や投資を推進するための「生きた協定」で
あり、12カ国で作る「TPP委員会」と、その下に22の小委員会や
作業部会が作られることや、国民のいのち、暮らし、経済にかか
わるあらゆる分野のことを議題にするのに、国会がまともに関わることなく、変えら
れる可能性があることを指摘しました。
 TPPというバスに乗るとどこに連れて行かれるかわかりません。地方公聴会が、
北海道と茨城県で行われましたが、与党推薦の公述人からも、、「TPPの全体像が
見えない」「輸出したいが安全性などチェックできるのか不安」と出されるなど、国民
の理解は深まっていないことが明らかになりました。
 TPPをめぐる委員会対応と論戦の中、畠山和也衆院議員から、スイーツの差し入
れがありました。ほっと、気持ちが温まりました。
                    (しんぶん赤旗 2016.11.20掲載)

2016年11月16日水曜日

TPPは参議院で廃案に


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 参議院でTPP協定の質疑がはじまりました。世界の変化
も見ずにTPP協定の採決に向かう政府・与党の姿勢は
ひどいものです。
参議院本会議で質問に立ちましたが、安倍総理は私に目
を合わせず、もっぱら原稿を棒読みするばかり。会場から
「質問者のほうに顔を向けて答弁しろ!」とヤジが飛び
ました。
 衆議院では畠山和也議員が、国会決議違反や農業の
影響試算の問題、食の安全、薬価や共済など、TPPの
論戦の先頭に立ちました。
 衆議院の質疑は、山本農水相の二度にわたる暴言で、
徹底した議論を損なわせたのに、政府・与党は、その打開策を示すこともなく、
強行突破を図りました。
 そのひどさ、くやしさを引き継いで、徹底した審議で廃案に追い込みたいと思い
ます。
 新たに大統領に当選したトランプ氏は、TPPについて「最悪の協定だ」「大統領
の就任初日に離脱する」と表明し、共和党の議会指導部はTPPについて年内の
議会には提出しないと言っています。審議を進める前提が崩れていると主張しま
した。
 また、EU(欧州連合)とアメリカの環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の交渉
も暗礁に乗り上げています。アメリカでもヨーロッパでも、日本でも大きな国民の
反対運動がおきており、総理の認識を聞きましたが、「コメントは差し控える」と
まともに答えません。TPP協定は国民生活、経済主権に多大な影響を与える
ものです。参議院で廃案にするために頑張る決意です。

2016年11月9日水曜日

強行採決の暴挙は認められない


岩渕 友 参院議員
 「国会かけある記」

 11月4日、衆院TPP特別委員会で承認案・関連法案に
ついて自民・公明の与党と日本維新の会が反対の声を
押し切って採決を強行しました。与党から「平穏な状況の
もとで採決が行われたわけではない」という声が出される
など、やり方も異常な強行です。
山本農水大臣の国会軽視の相次ぐ暴言が放置され、徹底
審議もされないままに強行する。国民の声もルールも踏み
にじる暴挙を認めるわけにはいきません。
 4日は福島県内で農家、JA、らくのう組合を訪問し、
TPPがどういう影響を及ぼすことになるのか話をお聞きしていたところ
でした。
「真綿で首を絞められるよう。農業に希望が持てなくなる」「先が
見通せなくなる。後継者がいなくなる」などの声が次々出されました。
その後参加した災害対策全国交流集会でもTPPは復興の妨げになるとして、強行採決
への抗議の緊急決議があげられました。
 国会前では連日座り込みが行われ、全国から多くの方たちが「TPP反対!」の思い
を持って参加され、抗議の声をあげています。全国でも寒さが厳しくなる中、デモや
集会や宣伝などが行われており、この声がTPPを強行しようとする陣営を追いつめて
います。
 参議院の党議員団では紙智子参院議員を先頭に、TPPが参議院での議論になった
場合は徹底的に問題点を明らかにして国民のみなさんに知らせていこう、断固阻止
しようと準備を進めています。みなさんの運動と結んで全力でがんばります。

福島の願いをぶつけた


岩渕 友 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 初めての質問を無事終えることができました。参院経済
産業委員会での大臣所信に対しての質疑。国会議員が増え、
委員が2人になったことで質疑時間も大きく増えました。
 テーマは「福島原発事故をめぐる避難指示解除と賠償の
問題について」。最後にオール福島の願いである第2原発
廃炉と原発ゼロの政治決断を求めました。避難指示の解除
が次々進められていま
すが、住民の不安や実態に寄り添ったものではありません。
 賠償をめぐっては値切りや打ち切りが進められ、農林業の損害
賠償も打ち切りとしか思えない案が示され、関係団体から撤回の
声があがっています。東京電力に対して賠償打ち切りをやめるよう厳しい
指導を迫りました。
 質疑後、世耕弘成経産大臣から「決まった答弁しかできなくて…」と声をかけられ
ました。大臣が準備された答弁に終始したのは福島の深刻な実態を否定できない
からに他なりません。
  国会はTPPをめぐって緊迫した情勢です。山本有二農水大臣の国会軽視の相次ぐ
暴言、徹底審議せずに強行しようとする安倍政権は許せません。畠山和也衆院議員を
先頭に、TPPの危険性をさまざまな角度から明らかにする論戦が行われています。
国会前では連日座り込みが行われ、議員会館にも聞こえる抗議の声が背中を押して
くれています。TPP批准を許さない!みなさんとがんばります。
                   (しんぶん赤旗 2016,11,6掲載)



2016年10月31日月曜日

団結の力で勝負


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 この原稿を書いている時点では、まだTPP(環太平洋
連携協定)審議は継続中。翌日の委員会が前日に決まる
という緊迫した状況で、理事会への対応と質問準備に
大わらわです。「まだ中身がよくわからない」という方も
多く、国民置き去りに強行採決でもしようものなら到底
許されません。
 これほど慌ただしい委員会も、秘書や国対事務局のみな
さんと団結するからこそ乗り切れます。質問準備や資料請求
のみならず、傍聴希望の方の手配、集会などの調整、次々と
寄せられる要望の対応、法案審査文書づくり‥‥表には見えない
けれど、とてもとても大事な仕事です。質問前日は泊まり込み覚悟で、
最後の最後までチェックします。
 嬉しいのは、やはり激励があった時です。TPP特委で共済問題を取り上げた
質問後、ある大きな共済団体から「取り上げていただき本当にありがとうござい
ました」と、ていねいな感謝の電話をいただきました。短い質問時間の日だった
ため悩みつつ準備したのですが、この電話に秘書ともども喜び合いました。
 国会前では連日、批准阻止へ座り込み行動が続いています。寒い北海道でも、宣伝
などがおこなわれています。運動と論戦の力が、間違いなく政府・与党の暴走を押し
とどめています。TPPストップへ心ひとつに、私もフル回転でがんばります!

道理と運動で廃案へ


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 TPP(環太平洋連携協定)審議が連日のように続いて
います。質問とともに、委員会の運営について理事会で
協議する役割も担い、緊張の毎日です。
 なにしろ山本農水相から「強行採決」発言があったうえ、
特別委員会委員長も職権による委員長開会の強行。
参考人を呼んだ質疑も、前日の午後6時半に決める
なんて!明日は国会に来てほしい、といきなり呼ばれる
参考人だって困るでしょう。とにかく時間を積み重ねる
やり方は容認できないと、強く抗議してきました。
 地方公聴会のため北海道へ来ると、会場前で「強行採決するな」などの
プラカードを持った市民のみなさんの姿が。厳しい寒さのなか、
ずっとバスを待っていたんですよね。バスの中で与党議員は無反応でしたが、
私は手を振って「がんばろう!」。手を振りかえしてくれる姿に、胸が熱くなり
ました。
 広い分野に影響を及ぼすTPPなので、参考人質疑も公聴会もたくさんやるべき!と
主張してきたことから、月曜日も参考人質疑を行うことになりました。特別委員会も
「円滑な運営」を口にせざるを得なくなりました。国会内外の連帯した力で、そう簡単
に採決できない状況をつくってきています。さらに徹底審議を求めつつ、道理と運動
の力で廃案に追い込みたい。ぜひ、地域・職場・学園で、草の根でも大きな声を!
                    (しんぶん赤旗 2016.10.30掲載)

2016年10月25日火曜日

「みわちゃんねる」と私の思い


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 「みわちゃんねる」と言う対談番組に出ました。「会いに
行ける国会議員 みわちゃんねる 突撃永田町!」と言う
名のネット番組です。自民党から民進党、共産党まで、党派
をまたぎ議員から議員へリレーのようにバトンを渡して、
人柄や政治信条や活動、視聴者に向けたメッセージなどを
紹介し、政治を身近なものにしようという試みです。
 2002年から10年以上、500名を超える国会議員が
出演しています。私は笠井あきらさんからバトンを受け取り
ました。
 政治キャスターの佐野美和さんは、元は八王子の市会議員。
毎週水曜日、約一時間、ニコニコ生放送です。人生を「幸せ度数年表」にして、さまざまな出来事を紹介していきます。また、政治活動で力を
入れて取り組んでいることなど、エピソードを交えて紹介します。
 「今だから言えるあの日、あの出来事」で私が話したのは、2011年3月11日の
東日本大震災のことです。2001年初当選して以来いろいろなことに直面しま
したが、やはり、東日本大震災・原発事故は、日本の国民全体に大きな衝撃を
与えるとともに、価値観を変える出来事だったと思います。私自身も国会で活動
するものとして、政治の在り方や活動の仕方について、これでいいのかと、多くの
ことを考えさせられました。一時間では、とても話しきれませんでしたが、振り
返って考える機会になりました。
 次のバトンは、いわぶち友さんに渡しました。お楽しみに!

新人3人論戦に挑む


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 3人の新参議院議員の初質問を傍聴しました。緊張の中にも、
真摯(しんし)な姿勢で正面から論戦に挑む3人の質問、とても
頼もしく思いました。
 山添拓さんは、国土交通委員会で、最高裁が断罪した日本
航空の不当労働行為について、枠組みをつくった国の責任を
追及。弁護士らしく冷静に問題点に切り込むと、大臣は「遺憾
に思う」と答えざるを得ませんでした。
 武田良介さんは、環境委員会でリニア中央新幹線問題を取り
上げました。南アルプスに穴を開けてどれだけの環境破壊が
あるのか、過去に大規模災害が起きた地域に残土を置き、災害が起きたらどうするのかとの追及に、大臣は「憂慮すべきことだ」とこたえたため重大な問題
だという雰囲気が委員会に広がりました。
 そして岩渕友さんは、経済産業委員会で東京電力福島原発事故から5年7カ月、
今も「ふるさとに、帰りたくても帰れない」という福島で寄せられた生の声を紹介。
紋切り型の答弁に政府の賠償打ち切りの姿勢を厳しく批判し、東京電力と国の
責任を果たせと迫りました。
 三人三様でよく準備され、それぞれの特徴がにじみ出る初質問でした。のどが
カラカラ、緊張で頭が熱くなり、答弁を聞き取れなかった自分の初質問の時を思えば、
新人とは思えない、すばらしく堂々とした質問でした。これからが、ますます楽しみ
です!
                  (しんぶん赤旗 1016.10.23掲載)

2016年10月17日月曜日

あきらめずに声を・たたかいを続けること


岩渕 友 参院議員
 「国会かけある記」

 嬉しいニュースが飛び込んできました。16日投開票の
新潟県知事選挙で、「柏崎刈羽原発の再稼働ストップ!」
「TPPから新潟の農業を守る」と訴えた米山隆一さんが
勝利しました。「再稼働は認めない!」という新潟県民の
審判が下された結果です。鹿児島県で川内原発の停止を
求める知事が誕生したのに続く勝利。
市民と野党の共闘が発展していることを示す結果でも
あったのではないでしょうか。
 同日、「僕たちがつくる原発ゼロ 福島若者ミーティング」
というイベントに招かれました。福島県内はもちろん、全国で集められた
「こんな社会になってほしい」という若者たちのメッセージを、
先の参議院選挙で勝利した増子輝彦議員と一緒に受け取りました。 
 「仮設避難所で会ったおばあちゃんの言葉、顔が忘れられません。一度の事故で
あたり前の生活が全部崩れるのが原発事故やと思いました。もう二度とだれかの
あたり前の生活を壊さないで!」「福島の事故は終わってない!わたしたちの未来
に原発はいらない。未来はわたしたちが決める!」。 福島の原発事故をきっかけに、
自分たちはどんな社会や未来をつくるのか、国民の運動はあらゆる分野で広がり、
安保法制反対という空前の規模のたたかい、参議院選挙での野党共闘につな
がりました。
 あきらめずに声をあげ続ける、たたかい続ける、そしてみんなと力を合わせる。
この国民の力が新しい社会、未来を切り開く力なのだと改めて思っています。

 

2016年10月15日土曜日

TPP阻止へ、国会でも野党共闘


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 国会は「いつからTPP特別委員会の審議を始めるか」
で、せめぎあいとなっています。与党は安倍首相の強い
意向を受けて早期審議入りをめざしていますが、新大臣
への所信聴取と質疑もまだおこなっていないし、輸入米
の価格偽装疑惑についても全容解明には遠く、TPPの
もとでも「国産米への影響はゼロ」という政府試算も撤回
とやり直しが必要です。
 委員会を開くには、各党理事による理事会で決定しな
ければなりません。日本共産党は残念ながらオブザー
バー参加のため、民進党との連携が欠かせません。民進党の筆頭理事になったのは、
自他ともに認める「反TPPの男」・篠原孝議員。
実は国会でいつも「TPP  STОP」のネクタイをし続けているのは、私と篠原議員
の二人だけなのです。
先日も二人で話し合い「今国会での批准は断固阻止」を確認しました。
 ところで篠原議員は、私の父親と同じ年。それを伝えると「あなた、そんなに
若いのかい」と苦笑しきり。「あなた方(日本共産党)のように、しっかり中身を
暴いていかないとダメなんだ」とも話されました。
 野党共闘の行方に関心を持たれている方も多いと思いますが、このように
議員同士での努力を強めています。何より根本は、力強く大きな国民の世論と
運動。くらしも地域も壊すTPPの批准阻止へ、力を合わせましょう。

2016年10月12日水曜日

机の下で拍手


岩渕 友 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 当選後初の本格的な論戦の場となる臨時国会が始まりま
した。参議院本会議での市田忠義副委員長の代表質問。
福島第1原発の汚染水対策で、安倍首相の「汚染水は完全
にブロックされている」「コントロールされている」という答弁に
議場がどよめきました。与党席からこんなヤジが。「反原発
に何を言ってもしょうがない」。「再稼働反対」はいまや国民
過半数の願いです。「この声に背を向けるのか!」と怒りで
いっぱいです。
 戦争法をめぐる問題では、11月に南スーダンへPKOで
派遣予定の青森の自衛隊を中心とした部隊から具体化が始まろうとしていることを取り
上げ、「人様のわらしさ(子どものこと)犠牲にする安倍首相はゆるせねえ」と、
自衛隊員の家族や関係者からの声を紹介しながらの追及。
青森では党が独自の署名とポスターで運動を広げ、戦争法廃止2000万署名は
先日1580万人分が国会に届けられました。
 運動と国会論戦を結んでさらに安倍政権を追いつめなければなりません。
あらゆる分野に及ぶ安倍政権の暴走を鋭く追及する質問に、野党席からも声援が
とびました。質問後に話しをしたある野党統一の議員から「思いっきり応援すること
はできなかったけれど、机の下で手をたたいていました」と声をかけられました。
 私はいま初質問の準備中。みなさんの声を安倍政権にしっかりぶつけるように
がんばります。
                    (しんぶん赤旗 2016,10.9掲載)

2016年10月6日木曜日

二度と被爆者をつくらない


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」
 
 オーストリア共和国連邦の法務大臣を迎えた歓迎レセプ
ションに出席し、大臣やフーベルト・ハイッス大使と懇談
しました。
 私が「 オーストリアが、人道的立場から核兵器禁止条約
の決議を国連にも求めていることに共感しています」と話し
かけると、法務大臣が「 オーストリアは原爆も原発も反対
です。議会でも原発を作らないことを決めた。日本では
共産党が活躍しているのですね」というので「 参議院選挙
で国政では民進党についで、野党第二党になりました。
日本の政治が危険な方向に行かないように野党と市民が共同して選挙をたたかった」
と伝えました。大使館の方からは「 知っています。感動しました」と言われ、
うれしくなりました。
 広島から、かおるちゃんと五郎さん夫婦が上京すると聞いて会いに
いきました。青年運動時代の友人で、再会は三〇年ぶりくらいでしょうか。お父さん
が亡くなられ、日本共産党の専従者と議員を合葬する合葬追悼式に参加するため
の上京です。お父さんも、お母さんも、広島で被ばくされたそうで、長い間、核兵器
廃絶の運動にたずさわってこられました。被爆地広島の願いは、二度と被爆者を
つくらないと言うことです。
 オーストリアなどは国連総会において、核兵器を禁止する法的拘束力のある
措置について交渉する会議を来年召集するとした決議案を公表しました。被爆者の
長年の運動が変化を作り出しています。その願いを実らせるため、頑張る決意を
新たにしました。

2016年10月3日月曜日

安全神話を繰り返すな


岩渕友 参院議員
 「国会かけある記」

 9月15日、畠山和也衆院議員、道議団、岩内町議団を
はじめとしたみなさんと泊原発の視察を行いました。
再稼働にむけた審査が「大詰め」と言われています。8月に
行った国政報告会・懇談会でも、「調査に行ってほしい」と
要望をいただいていました。
 これまで見てきたのは事故を起こした福島第一原発。
当然ですがあまりにも違います。原発が事故を起こすという
ことがどれほど恐ろしいことか。
 安全対策にこれまでに2000億円前半というお金がつぎ
込まれ、これからも膨らんでいきます。再稼働しないわけにはいかない、
採算があわない、ますます再稼働に突き進んでいくことになります。
どんなに安全対策を行っても大丈夫とは言えません。安全神話を
繰り返さないということが福島の原発事故の教訓なのではないでしょうか。
 仁木町の佐藤聖一郎町長と懇談し、町民のみなさんからも話をうかがいました。
高齢者や障がいのある方などの避難をどうするのか。福島の経験から避難所を
何ヵ所も移動することになれば大きな負担になることが心配だなど、不安や怒りの
声が出されました。国も北電も知事も道民の声に真摯に耳を傾けるべきです。
 再稼働反対の運動が広がる中で札幌での説明会が初めて行われました。
しかし、道民の不安にこたえる中身にはなっていません。みなさんと力をあわせて
再稼働を許さないたたかいを大きく広げ、初めての臨時国会の論戦でも追求
します。

2016年9月27日火曜日

TPPより災害支援


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 26日から第192国会が始まります。安倍首相がTPP(環
太平洋連携協定)を何としても批准すると公言しており、
緊張感も高まります。
 「TPPより台風被害への支援を」。国会に続々
とファックスの訴えが届いています。
 ここが畑だったと思えないほど土砂が流れ込み、あるいは
丸ごとえぐられ、元の栄養ある土にするまでどれくらいかか
るのか。被害を受けたなかには共済対象でない農産物も
あり、収入が途絶えてしまわないのかーこれだけ農家が
大きな不安を抱えているときに、TPPの批准強行だなんて離農勧告そのもの!
何としても止めなければなりません。
 北海道では鉄路も寸断され、JR北海道の力だけでは復旧は困難です。もともと
鉄道事業は赤字が見込まれつつも、国鉄の分割・民営化へ突き進んだ国の責任が
問われる事態。自民党も「ローカル線もなくなりません」「民営分割ご安心ください」
(「朝日」1986年5月22日付)と、広告まで出した責任を感じていないのでしょうか。
リニア新幹線には、どんと補正予算を組んでおきながら!
 この間、政府交渉や申し入れなどもおこなってきましたが、引き続き訴えていき
たい。国会内外で力を合わせて、安倍政権に代わる新しい政治を!と声を大きく
していきましょう。
                    (しんぶん赤旗 2016.9.25 掲載)

2016年9月23日金曜日

市民と野党の共同を、さらに力強く


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 安保法制=戦争法の強行成立から1年となった9月19日
道内・全国各地で集会やデモ、スタンディングなどがおこな
われました。私は札幌市で「戦争させない北海道委員会総
がかり行動」の集会とデモに参加。「戦争法は廃止!」と
熱気にあふれました。
 1年前は、まだ私にとって初国会。テレビではよく見ていた
強行採決が目の前でくりひろげられ、「これが民主主義国家
なのか」と怒り心頭でした。昼も夜も続く国会前でのコール
が、だんだんと大きく力強くなっていくのがわかりました。
同僚議員と何度も情勢報告で、足も運びました。最終盤に起きた「野党はがんばれ」
コールを聞いて、国会内外で気持ちが一つにまとまったと思い胸が熱くなりました。
 それから1年。市民の運動は途切れることなく、粘り強く進められてきました。国会
では野党で共同法案を提出し、衆院5区補選や参院選で選挙協力も実現しました。
戦争法だけでなくTPP、被災地復興、社会保障‥‥など、各分野で一致点がつくら
れてきました。こう振り返れば、1年で進んだ歩みは画期的!
 26日から臨時国会が始まります。政府は補正予算案を提出しますが、アベノ
ミクスが失敗していると告白するようなもの。米大統領選を前にTPPを必ず批准
させる構えのようですが、急ぐべきはTPPより台風災害の復旧! 戦争法や憲法、
沖縄、雇用・社会保障、原発などでも、国民の立場で論戦にいどむ党国会議員団に
ご注目ください。

2016年9月19日月曜日

米どころ秋田の不安


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 夏真っ盛りの秋田へ、岩渕友参議院議員とともに、農業調査に行
きました。太陽の強い日差しをうけながら、園芸メガ団地を視察。
「もともと米をつくっていた地域だったが、若い人がいなくなり、この
まま土地を荒らすわけにはいかないと、一昨年、奮起して法人を
たちあげた」と言います。ダリア、枝豆、ネギ、大豆などに挑戦。
なんとか軌道に乗せたいと一生懸命頑張ってきました。
 「1枚の畑を大きくして効率を上げるというのもわかるが、大きく
なればなるほどきめ細かさが失われ作り方が粗末になる」とも言い
ました。ここにTPP(環太平洋連携協定)となるとどうなるのか、先が
見えずに不安だとの声が出されました。
 その影響と受け止めについて、関係者の意見を聞き取りました。
秋田県は、新潟や北海道につぐ米の大生産地ですから、その影響は避けられません。
米の直接支払交付金1万5000円が昨年半減され、2018年には廃止になるため、
農家の収入が大幅に減ることになります。ある行政関係者は「農家が一番不安に思って
いるのは米の問題。米国やオーストラリアから米が入ってくるのに何も影響がないという
のもおかしい」と疑問を呈しました。現場は、納得していないことを痛感しました。
 いよいよ臨時国会ではTPPが一大争点となります。参議院選挙をうけて、新たな共同
の力で未来を開くため頑張ります。 (しんぶん赤旗 2016.9.18掲載)

2016年9月16日金曜日

住まいと生業の再建、暴走政治ストップへ


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 8月、北海道を立て続けに襲った台風で甚大な被害が発生しま
した。被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。畠山
和也衆院議員や道議団の皆さんと道内を回りました。
 平屋住まいの女性は「 あっという間に水かさが増し、テーブルの
上に椅子を載せてその上に座り恐怖を感じながら、しのいだ」と。
ミニトマトを収穫中の女性は「 逃げろと声をかけられ五分後に堤防
が決壊し、ビニールハウスも洪水で倒壊した」と。ぎりぎりのところ
で何とかしのいだ話を聞くと、自然災害の恐ろしさを実感しました。
住まいと生業を再建するために取り組む決意です。
 雨続きの北海道ですが、11日は雨も上がり、スカッとしたさわ
やかな秋空のもとで、札幌西区手稲区の青空フェスタがありました。
私は、9月19日で戦争法が強行されてから一年をむかえる「 戦争法廃止」「 立憲主義を
取り戻そう」と各地で計画されている集会などに、積極的に参加し、さらなる共同を発展
させようと呼びかけました。今年のフェスタは20回目、記念すべき年です。「 この日に、
あなたも入党を!」と訴えると、40歳代の女性と男性が入党してくださいました。
うれしい限りです。さらに呼びかけを広げます。
 この原稿を書いているときに、福島県いわき市議選で日本共産党の四人全員が当選した
との報が入りました。臨時国会がまもなくはじまりますが、安倍暴走政治をストップさせる
ために、参議院選挙後の新しい力で頑張ります。

2016年9月9日金曜日

国に対応を求める


岩渕 友参院議員
 「国会かけある記」

 北海道と東北をおそった台風で亡くなられたみなさん、被災
されたみなさんに心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 被害の様子を見るたびに胸が痛みます。8月29日には、各省
庁への要望で国会に来た道議団のみなさんとともに台風被害
対策を重点的に要望しました。
 日本共産党は「 2016年8月台風災害対策本部」を設置。
私は高橋千鶴子衆院議員とともに、岩手県の久慈市、岩泉町、
宮古市にお見舞いと調査でうかがいました。グループホームで
9人もの方が犠牲となり、道路が通行できないために孤立して
いる集落がある岩泉町の被害は特に大きいものでした。橋脚や
欄干にからみつく流木、厚い泥に覆われた田畑など、被害の
状況を目の当たりにして言葉がでませんでした。話をお聞きした方は「 玄関の前に停めて
いた車が壁になって、他のお宅に比べれば被害が軽いです」と家を見せてくれました。
それでも階段の途中まで水があがってきた跡がありました。美容院をされている方は、
「 大震災の前も商売は大変だった。大震災と台風被害で三重苦だ」と話していたそうです。
 市長と町長にもお会いしました。「 東日本大震災の復興がようやく進んできたところ
だったのに…」と涙ぐむ市長もいらっしゃいました。「 これだけの被害を自分たちだけで
何とかすることはできない。国にやってもらわなくては」とどこでも要望されました。地方
議員のみなさんとも連携し、国に対応をしっかり求めていかなくてはなりません。

2016年9月6日火曜日

被害復旧 力合わせ


岩渕 友参院議員
 「国民の願いを胸に」

 まい上がる土ぼこり、欄干や橋脚にからみつく流木、
厚い泥で覆われた田畑―。北海道、東北を襲った台風
被害を目の当たりにして胸が痛みます。
 日本共産党は「2016年8月台風災害対策本部」
を立ち上げ、紙智子参院議員、畠山和也衆院議員が
引き続き北海道へ。
私は高橋千鶴子衆院議員と台風10号で大きな被害を受け
た岩手県久慈市、岩泉町、宮古市へ、県議団と地方議員
のみなさんとお見舞いと調査にうかがいました。
 「大被害」「山から津波が来たようだ」と、首長さんが、
口々に話されます。安否確認、孤立した地域への食糧の手配、
救援活動や道路復旧への要請、健康管理、避難の環境づくりなど、
どこでも必要だと思うことは何でもやるんだと、すでにいろいろな対応がされて
いました。 
 久慈市や宮古市では中心部の商店街に被害が。市長からは「商売をこれから
続けるかどうか。みなさん元気をなくしている」「大震災前も商売は大変だった。
そこに大震災があって、今回の台風。三重苦だという人もいる」とお聞きし、
「グループ補助金以上の対応を」という要望も受けました。
 「地方だけではとても対応ができない。国にしっかりやってもらわないと」。
これがみなさん共通の要望でした。地方議員のみなさんとも力を合わせてしっかり
対応していきたいと思います。
                       (しんぶん赤旗 2016.9.4掲載)

2016年9月2日金曜日

台風被害へ政府は支援を


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 道内各地の台風被害の調査にまわると、想像を超える驚く
ような実態ばかりでした。畑が全面的になくなっている、線路が
埋まるほどの土砂が流れている――。
 一週間に三つの台風に襲われ過去最高の雨量となり、大き
な災害となりました。党道委員会は、私を本部長に、党道議団
と森つねと道国政相談室長を副本部長とする災害対策本部を
立ち上げました。私は十勝・日高・北見地方に足を運びました。
 土砂崩れの直撃を受けた日高町の水産加工会社では、
「 従業員十人で泥をかきだした。四つある大型冷蔵庫のうち
無事だったのは一つだけ」。常呂川の氾濫でタマネギ畑が全面流失した
北見市端野の農家からは、「雪が降る前に農地改修できなければ、来年は営農できなくなる」。見渡す限り見えるのは、流木や土砂ばかりでした。
 端野で亡くなられた男性の、お父さんにもお会いしました。胸が痛みました。「 同じよ
うな被害が出ないように、政治でも力を尽くします」と話すことで、私も正直いっぱいで
した。
 個別に省庁と連絡を取ったり、八月二十九日には紙智子・岩渕友の両参院議員と
道議団とで、政府交渉をおこなうなかで要望を反映させました。さらに被害の把握を続け、
政府へも二度三度と支援を求めます。再び台風・大雨が来ないとも限りませんので、
ぜひ読者のみなさんもお気をつけください。

2016年8月29日月曜日

台風被害 要望政府へ


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 相次ぐ台風・大雨被害で、道内各地をまわればまわるほど
被害の大きさに驚くばかりです。
 台風7号が直撃した十勝管内では、本別町・足寄町などに
足を運びました。大豆畑が土砂と流木に押し流されて、まっ
たく見通しが立ちません。農家と高橋正夫本別町長から
「残った作物を守るためにも、急いでシカ防護柵を作り直し
たい」と要望を受けて農水省に掛け合い、既存交付金の残金
を充てることが可能と確認しました。
 日高管内では、土砂崩落によりJR日高線と並行する国道に、相次いで土砂が流れ込みました。これまでも不通区間となっている日高線ですが、住民や自治体から「だから急いで補修をするべきだったのに」「国も責任を負うべきだ」など、被害の拡大に批判の声が上がっています。土砂が流れ込んだ水産加工場では、「大型冷蔵庫四つのうち三つがダメになった。従業員10人が泥出しをしたが、今後どうするか考える暇もない。できる限りの支援を」と要望を受けました。
 原稿を書いている時点ですが、上川管内に紙智子参議院議員が入っており、北見管内には党道議団と私も合流して把握を急ぎます。すぐに、党道議団と政府交渉にも取り組みます。引き続き大雨の予報で、これ以上の被害が広がらないことを祈るばかり。現場の実態と要望を、しっかり政府へ反映させていきます。   
(しんぶん赤旗 2016.8.28掲載)

2016年8月22日月曜日

「友人の議席」とも力合わせて


岩渕 友 参院議員
 「国会かけある記」

 8月1日から臨時国会が始まりました。私は経済産業委員
会と復興原子力特別委員会の所属になりました。特別委員
会は紙智子参院議員と一緒です。
 本会議や委員会に初めて出席をしたのですが、本会議場の
隣の席は山形県選挙区から野党統一で当選した舟山康江
議員。舟山さんはかつて参議院にいたことがあり、いろいろ
なことを教えてもらっています。野党統一候補の議席は
「友人の議席」と志位委員長が述べていますが、大いに力をあわせていきたいと思います。
 参議院選挙直後に行われた東京都知事選挙。私も応援に行き
ましたが、参議院選挙では野党共通政策に入らなかった原発問題について、鳥越俊太郎さんが東京から250キロ圏内の原発の廃炉を電力会社に求めると公約したことは画期的なことだったと思います。野党共闘がどんどん発展しています。
 3日には、衆参あわせた国会議員全員での写真撮影がありました。カメラマンが離れ
ないと全体が入りません。みなさんの力でこれだけの議員団にしていただきました。
 党創立94周年記念講演会にあわせて候補者懇親会が行われました。森つねとさん、
北海道衆院5区補欠選挙で大奮闘した橋本美香さんと参加しました。候補者のみなさん
が感じてきた変化や努力に触れて胸が熱くなりました。みなさんの分も頑張るのは
もちろんですが、一緒にがんばりたいと思います。そして次の国政選挙ではさらに
たくさんの国会議員を迎えられるように私もがんばります。

この夏二つのこと


紙 智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 この夏、深く心に残った二つのことを紹介します。
 ひとつは長崎の平和式典で田上富久市長が読み上げた「平和
宣言」。被爆者の皆さんの切実な願いを込め、今やるべき内容を
示す宣言でした。世界の人々が広島・長崎に来て、何がおきたの
か知ってほしいと。
 同時に核抑止に依存する国と、核兵器禁止交渉開始を主張する
国との対立を克服するためにも、被爆国日本が自ら非核三原則の
法制化と抑止力に頼らない安全保障の枠組みである「北東アジア
非核兵器地帯」の創設を求めたことです。
 今ひとつは、映画「トランポ~ハリウッドに最も嫌われた男」です。
米ソ冷戦が激化する1947年から本格化したアメリカ・ハリウッドの
赤狩り。最初の公聴会で「君は共産主義者か、それともかつてそうだったか」と問い
ただされ、証言を拒否し告訴された最初の10人の映画人の先頭にいた脚本家です。
 地位も収入も仕事も奪われ、投獄されるも、家族に支えられながら、偽名で「ローマ
の休日」や「黒い牡牛」をはじめ多くの名作を世に送り出しました。政治的圧力をはね
のけて脚本を依頼する俳優や映画監督が続き、たたかい続けたトランポにアカデミー
賞が授与されるラストシーン、万感の思いがこめられたスピーチは圧巻です。圧力を
はねのけたたかう姿と、今も続く社会変革のたたかいの大切さに胸熱くなりました。
                 (しんぶん赤旗 2016.8.21掲載)

2016年8月10日水曜日

変わらぬ矢臼別の風景と憲法9条


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 「 さっちゃん 」こと渡邊佐知子さんが、矢臼別に住み始め
たのが2004年。川瀬氾二さんが亡くなられた後は、二頭
の牛と犬と亀と暮らしながら矢臼別平和委員会の活動も
されてきました。ご本人の意思でまわりに病状が知らされ
ぬまま、6月25日に逝去。53歳でした。
 優しい笑顔を通して、揺るがぬ芯の強さが見える佐知子
さんでした。先週6日に開かれた第52回矢臼別平和盆踊り。
掲げられた遺影に「 これからも矢臼別が変わらないように
がんばりますから」と最後のあいさつをしてきました。
 私が矢臼別平和盆踊りへ初めて参加したのは1998年、
合唱団の一員としてでした。当事は川瀬さんもお元気でした。
川瀬さん・佐知子さんと矢臼別に住む方は変わりましたが、参加者みんなの平和への
思いと憲法9条は変わらない。佐知子さんを悼みつつ、いつもと変わらず盛り上がる
盆踊りに参加しながら、そう強く感じました。
 昼に道労連の総会を終えて、急いで車で駆けつけた青年たちがいました。ある青年が
喜びながら「 学校で教えてもらった先生と、さっき会えたんですよ 」と教えてくれました。
こうやって平和のバトンが引き継がれているんですね。きっと川瀬さんも佐知子さん
も、喜んでくれていることでしょう。
 戦争法の発動と改憲へ突き進む安倍政権に、正面対決の秋が迫ってきています。
変わらぬ矢臼別の風景と、平和に生きる権利を守るために力を尽くします。

2016年8月9日火曜日

いよいよ国会!


岩渕友 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 8月1日、いよいよ国会へ初登院。所属委員会は
経済産業、特別委員会は復興原子力となりました。
日本共産党の前進によって複数委員が配置できる
委員会が増えるなど、国会活動の大きな力を得ました。
 東北の選挙区で当選した市民と野党の統一候補5人
のみなさんともそれぞれにエール交換。2日付の
「しんぶん赤旗」1面には、青森県の田名部匤代議員
との握手写真が掲載されました。山形県の舟山康江議員とは本会議場の席が
隣でいろいろ教えてもらっています。岩手県の木戸口英司議員はわざわざ
部屋を訪ねてくれました。復興原子力特別委員会の委員長は宮城県の桜井充
議員です。福島県の増子輝彦議員とは同じ福島県出身の国会議員同士という
ことでいろいろな場面で一緒になる機会が増えました。
 志位委員長は議員団総会で、野党統一候補の議席は「友人の議席」と言い
ましたが、力を合わせて国会活動ができるということは心強いことです。
市民と野党の共同は都知事選挙でさらに発展しました。この共同を大きく広
げて命とくらしを守るたたかいへ、私も力を尽くします。
 みなさんからいただいた議席を生かすとき。みなさんの声をよく聞き、
現場にも足を運んで、一つ一つの願いをしっかり国会に届けることができる
ようにがんばりたいと決意を新たにしています。
                 (しんぶん赤旗 2016.8.7掲載)

共闘の力の新たな幕開け


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」
 
 参議院選挙での当選者を迎えて、新しい国会が始まりま
した。日本共産党は、市田忠義、大門実紀史、田村智子
参議院議員に、新たに岩渕友さん、武田良介さん、山添
拓さんの三人が加わりました。初登院を衆参の国会議員
でむかえました。再会を喜ぶ顔、新たな意欲と決意に満ち
あふれた顔。初登院ならではの風景です。
共産党の控室前を、激戦を勝ち抜いた野党統一候補が
通ると、誰ともなく拍手がわき起こり歓喜の輪に包まれま
した。野党と市民の共闘の力の新たな幕開けです。
 日本共産党参議院議員団は、非改選の議員を含め
11名から14名に増えたことで、発言力が増します。三年前は
8人当選し、6人から11人に増えたことで、すべての常任委員会に委員を
配置できるようになりましたが、それに加え、財政金融委員会、経済産業委員会、
環境委員会には、二人ずつ委員を配置できるようになりました。
 また、予算委員会や憲法審査会にも今までの二人から三人の委員を配置できる
ようになりました。控え室の大きさも、さらに大きくなります。参議院議員団は新たな
三人の個性や、多彩な活動を加え、より豊かで力強いものになるのではないかと、
期待が高まっています。
 安倍政権は、いよいよ憲法審査会を動かそうとしています。TPP特別委員会も、
継続となっていましたが、再開されることが予想されます。恐れることなく、国民・
市民運動との共同を発展させ、立ち向かっていく決意です。

2016年8月2日火曜日

思いを受け止め前へ


森つねと 道国政相談室長
 「かけある記」
 
 参院選から半月以上経ちましたが、余韻が冷めま
せん。投票日翌日から各地の報告会などに足を運び、
支持者のみなさんの思いに触れてきました。
 「申し訳ない」と目に涙をためながら手を握られた
女性も。隣にいた女性が「この人はね。本当に一生
懸命に電話で支持を広げたのよ」と話してくれました。
この悔しさを忘れることはありません。
 2012年の総選挙以来、4度目の立候補でしたが、
今回ほど支援の輪が広がった選挙はありませんでした。
 道東では無所属市議が候補カーの上に乗り「憲法
9条を守る日本共産党の森つねとさんに清き1票を」。
父親は元自民党市議の重鎮で、自身も保守の方です。
 札幌では衆院道5区補選をたたかった「市民の風」の共同代表の方が応援演説。
感動しながら別の演説場所に行くと、同じく「市民の風」ののぼり旗をもった方が
追っかけで演説を聞きに来てくれました。私が通い続ける道庁前反原発抗議行動
の参加者でした。
 複雑な情勢のもとたたかわれた北海道選挙区は議席に届きませんでしたが、
「憲法を守りたい」「安心して暮らしたい」「政治を変えたい」と寄せられた1票1票
に思いを馳せ、みなさんとともに力強く歩みを進める決意です。
 18日間の選挙戦を終え家に帰ると、息子はすっかり寝返りが上手になってい
ました。子どもたちの笑顔を守るたたかいはこれからです。

2016年7月25日月曜日

熊本での視察から


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 参院選を終えて、国会は委員会派遣(閉会中審査)が相次いで
います。衆議院農林水産委員会は熊本県へ。農家の現状を中心
にした視察が目的です。
 大津町、西原村と向かいました。屋根の瓦が飛び、ブルーシー
トをかけた家が増えてきたと思ったら、半壊・全壊の家が次々と
目に飛び込んできました。資材高騰や業者の人手不足も重なり、
補修・改築も追いついていません。仮設住宅も、先日完成した
ばかりという状況でした。
 酪農家からは、31頭いた乳牛などを売ったり北海道へ預託した
りで、ガランとした畜舎で現状をお聞きしました。畜舎内には亀裂が走り、隣の管理棟は1㍍も
陥没。集落の仲間と話し合い営農継続を決断したとのことですが、政治の支えがどうしても
必要だと痛感しました。
 花卉(かき)農家のハウスも、直下に断層が走っていたため一直線に地盤が隆起し、まるで
階段のなかにハウスが立っているかのよう。支援の申請も「まだ業者からも見積もりが来ていな
い」ため提出できず、参加委員の総意で、その場に同行していた農水省職員に柔軟な対応を
求めました。
 帰りの飛行機から眺めると、先ほど見た屋根のブルーシートが随所に見えました。あの家に
今、住んでいるのだろうか…。現状を受け止め、地に足をつけた活動に臨みます。
                        (しんぶん赤旗 2016.7.24掲載)

2016年7月20日水曜日

議員バッジ着け、反原発抗議行動へ


岩渕 友参院議員
 「国会かけある記」

 みなさんのお力で国会へと送っていただきました。みなさんと
一緒に実現できた、みなさんの議席です。本当に嬉しい。
 支持者、後援会員、党員のみなさんの昼夜を分かたぬ大奮闘、
残念ながら議席には届きませんでしたが、森つねとさんの最後
までのあの大奮闘がなければ、この議席実現はできません
でした。心からの敬意を表します。
 野党共闘の勝利と日本共産党の躍進をめざした選挙。党は
比例の5議席と東京選挙区で、改選3議席から6議席へと倍増
させました。野党統一候補が11選挙区で勝利しました。東北は
なんと5県で野党統一候補が勝利。福島県では現職大臣をやぶ
って勝利することができました。東日本大震災と原発事故の被災
地である東北。5県の農政連が自主投票を決断した東北。おとなしいとも言われる東北の
みなさんですが、怒りの一票で安倍政権に審判を下しました。
 15日に当選証書とともに議員バッジをいただきました。ズシリと重いバッジです。
何といってもみなさんの思いが詰まっています。バッジを着けて真っ先に向かった場所は
官邸前と国会前。毎週金曜日に反原発抗議行動が行われています。ここで「再稼働
反対!」と声をあげ、改めて原発ゼロ実現に力を尽くそうと決意しました。
 新しい国会議員団、野党統一で当選したみなさんとも力をあわせて公約実現にがんばり
ます。みなさんの引き続くお力添えを心からお願いいたします。

力を合わせて


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 やった!岩渕友ちゃん!当確が出たのは朝の6時すぎ。9議席に
届かなかったものの、比例で600万票に前進し、岩渕さんの当選が
わかった瞬間、思わず手を打ちました。当選には至りませんでしたが、
北海道選挙区で奮闘した森英士さん、各地で比例候補として大奮闘
した皆さんをはじめ、たたかいを支えた多くの皆さんの奮闘にこころ
から感謝します。
 4野党と市民の共同で安倍自公政権に立ち向かうはじめての挑戦
で、32の1人区のすべてで統一候補がきまったこともすごいことです
が、東北の1人区で次々と選挙区の当選が決まったことも劇的です。
憲法を壊そうとする安倍暴走政治への危機感、安倍農政への批判
があることを、各地を歩き痛感しました。「あの方(安倍総理)はあぶ
ない、変えてください」「戦争する国にしないと約束できますか」の声とともに、農村地域
で「北海道は自民党を推薦するのですか?」と尋ねると「オール北海道でTPP反対と言
ってきた、TPP断固反対の旗は降ろさない」、「上が自民の推薦をきめたから、といわれ
ても、みんなが後についていくわけではありません」と強い口調で語られました。
 参議院で共産党の議席は11議席から14議席に増えました。この力をフルに生かし、
野党共闘で当選した皆さんと力を合わせ、今までに倍する奮闘をします。
                   (しんぶん赤旗 2016.7.17掲載)

たたかいはこれから


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」
  
 たたかいはこれから――参議院選挙の結果を受けて、心から
そう思います。北海道選挙区では森つねと候補が大健闘、日本
共産党は比例五議席を獲得し、いわぶち友候補は初当選!
 さらに力を増す国会議員団で、衆院・参院とも安倍政権に正面
から立ち向かいます。候補と党を支えてくださった、すべての
みなさんの期待に応える活動に私も力を尽くしたい。
 大争点に浮上した改憲問題、安倍首相は選挙中まったく触れ
ませんでした。自民・公明・補完政党が参議院で3分の2を占める
とはいえ、国民が改憲の白紙委任をしたわけではありません。
アベノミクスやTPPについても批判はやみません。市民のみなさんの運動も、力強く進んで
います。全国一人区では、野党と市民の統一候補も十一選挙区で勝利しました。
だからこそ、たたかいはこれから!
 選挙中、元自衛隊員という二十代の男性から「安保法制で自衛隊は戦地へ送られる。
自分より若い、子ども兵士とも向き合わなければいけない」との話を聞きました。これが
安保法制=戦争法の現実であり、安倍首相による改憲の未来図だと思いました。日本の
若い自衛隊員と他国の少年兵とが銃を持って向き合う、そのような日本にしてはなりません。
 選挙後は、選挙中に寄せられた相談の解決や、農林水産委員会での熊本視察もあります。
東京では都知事選挙もたたかわれます。安倍政権に代わる、新しい政治をつくるため引き
続き汗を流します。

2016年7月8日金曜日

三つのチェンジを語り尽くし勝利へ


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 いよいよ参議院選挙も最終盤です。比例カーや、候補者カー
での街頭宣伝の合間で、国会報告と懇談を行っています。
 たずねると、事務所に自民党の候補者のポスターが張って
あるところもあります。でも、国会報告の資料を渡し、TPPは
継続審議で、決まっていないこと、秘密協定の異常さを伝えると
ともに、しんぶん「赤旗」のアンケートに、回答があった八割の
団体が、「国会決議は守られていない」、さらに八割が「安倍政権
の農政は支持できない」と回答していることを話すと、「TPPは
国内対策に議論がすり替えられている。影響試算は誰も信用して
いない」などといわれます。
 また、ある介護の関係者に、アベノミクスの破綻と、三つのチェンジを
説明すると、「最低賃金を1000円にという集会をやっていた。
賃金を1000円にすれば、介護の事業所は経営できなくなると思っていたが、税の
集め方は負担能力に応じて集め、使い方を国民のくらしや社会保障に使わせ、働き方
を人間らしく変えるという、三つのチェンジをやっていけば、施設の経営を支え、働く職員
の待遇改善も出来ますね。最低賃金を1000円にという主張が、胸におちました」と
いわれました。
 あらためて、切実な要求を聞き取りながら、「三つのチェンジ」を丁寧に語ることが大切
だと感じます。戦争法の廃止と合わせ、三つのチェンジを、最後まで語り尽くし、必ず
勝利しましょう!

たたかいは楽しい


いわぶち友 日本共産党福島県常任委員
参院比例候補 「北海道・東北」
 「いわぶち友のかけある記」

 参議院選挙もあっという間に後半戦です。たくさんの方に
エールをいただいて元気に頑張っています。感謝の気持ち
でいっぱいです。
 前半戦をたたかって感じているのは、野党共闘への歓迎と
日本共産党への期待です。「全国の1人区のすべてで野党
統一候補が誕生しました」と訴えると、拍手が起き、うなずく
みなさんの姿が見えます。日本共産党が主催する街頭演説
で野党国会議員の方やママの会など市民運動のみなさんが
マイクを握ってくれることもあります。仙台で行われた街頭演説では
民進党の安住淳国会対策委員長が私にもエールをくれました。
 札幌では第一声を聞きに来てくれた学生さんが、「選挙ボランティアをしたい」と事務所
を訪ねてきてくれました。スーツ姿の方が訴えを聞いてくれ、「マニフェストはありますか?」
と声をかけられたり、家の中から手を振りながら飛び出してくる方もいらっしゃいます。
 日本共産党への期待も高まっていると感じています。
政治を変えようと市民と野党が力をあわせる歴史的な選挙です。未来を切り開く選挙
です。その選挙を候補者としてたたかっていることは楽しいしうれしい。最後の最後まで
全力で頑張り抜きます!
                   (しんぶん赤旗 2016.7.2掲載)

2016年6月25日土曜日

野党と市民の共同で政治を変えよう


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 気温が30度を越えた6月中旬、秋田県でも野党統一候補が
決まり「あきた立憲ネット」と政党の四者が主催した「6・19あきた
総決起集会」に参加しました。日本共産党からは私が、民進党は
山尾しおり政調会長、生活の党は山本太郎参院議員、社民党は
県会議員、秋田出身の民進党の寺田すけしろ参院議員
(もと秋田知事)、そしてシールズの諏訪原健さんらが勢ぞろい。
 JA秋田駅前のアゴラ広場は、おおぜいの参加者であふれ、
さらに熱気で気温が上昇。壇上に立った野党統一候補は、「統一
できたことに感謝したい、統一の一番の功労者は、共産党の
候補者です」と比例候補にまわった日本共産党の女性候補を
紹介しました。あたたかい拍手が沸き起こると、すかさず
寺田すけしろ参院議員は、席を立って自分の席を女性候補者に譲る一幕もありました。
 野党統一候補は、野党統一の力で安倍自公政権に勝ちぬく選挙だと強調し、北海道
5区補欠選挙のように、一人ひとりが自分の選挙としてたたかってほしい。負けるわけ
にはいかないと決意を語りました。秋田を含む東北五県で農協系団体は自民党を推薦
せず自主投票を決定しました。安倍晋三首相は遊説先に東北を選び「秋田のおいしい
米の輸出戦略で農家の所得を上げる」と訴えたそうですが、野党と市民の動きにおのの
いている表れです。
 五区補欠選挙で弾みをつけた北海道でこそ、野党と市民の共同で政治を変え、日本を
変える闘いに、いざ!

「広がり」実感


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 公示まで目前!「力あわせ、未来ひらく」。日本共産党の参議院
選挙政策を届けなfがら、農林漁業、中小企業、医療、障害者・
難病団体や、アイヌ協会などを訪問し、懇談しました。団体の切実
な要求が出されますが、参議院選挙への期待の広がりも感じます。
 若者を戦場に送らせないために、違憲の戦争法廃止の訴えは
もちろんどこでもしています。アベノミクスの経済政策ついて聞くと、
中小企業団体からは、「回復基調は程遠い。製造業、飲食関係、
建設関係、公衆浴場などさまざまな分野があるが、TPP(環太平洋
連携協定)で海外に出るといってもそれで良くなるのは一部。北海道
では、農業や水産加工業など北海道の基盤になる産業が元気になら
なければ」といわれます。アイヌ協会では、「アイヌ新法制定に向け
てぜひ力を貸してほしい」と要望がだされました。
 またある農協からは「われわれも新自由主義的なやり方には反対、乱暴なやり方を
止めるために、野党共闘に期待する」との声も出されました。野党と市民の共同の力で、
安倍政権を少数に追い込み、政治の転換をはかることです。先日、「坊主は品格が
求められるが、日本共産党には政党としての品格がある」と紹介し、期待を寄せて
くれた、お寺の住職さんの言葉を思いおこし、党の値打ちを語り共同を発展させ、安倍
政権に勝ちたいと思います。
                  (しんぶん赤旗 2016.6.19掲載)

2016年6月6日月曜日

命を守る政治へ


森つねと 道国政相談室長
 「かけある記」

 圧巻の光景でした。志位和夫委員長を迎えた6月5日の
日本共産党街頭演説。札幌・大通公園の西11丁目広場が
6500人の市民で埋め尽くされました。
 衆院道5区補選をたたかった池田真紀さんの登場に会場が
沸騰。私といわぶち友さん(参院比例予定候補)の決意表明に、
たくさんの声援をいただきました。
 大きな拍手で迎えられた志位委員長は、参院選は「安倍暴走
政治の全体が問われる」と指摘。戦争法とともに、国民を縛る
「自民党改憲草案」を許していいのかが大争点だと述べ、
「戦争と独裁に道を開く『安倍改憲』にストップの審判を」と力説
しました。 演説が終わっても、その場に残る人たちの姿が
目立ちました。「VOTE!(投票しよう)」と書かれたTシャツを着ていたのは脱原発の
運動のリーダー。胸が熱くなりました。
 苫小牧から来た若者は私と息子の写真入りのうちわを手にしていました。息子の吹き
出しに「パパを応援してネ」の文字が―。思わず涙腺が緩みました。
 立候補表明から一年。たくさんの人たちに支えられながら全道を駆け回り、戦争法や
TPPを許さないたたかいを広げてきました。息子の誕生と看病は、私の人生観を変え
ました。
 始まった野党共闘の成功と日本共産党の躍進で、あなたの命を守りたい。
北海道から私、森つねとを国会へ押し上げてください!

相手も本気、本番です


いわぶち友日本共産党福島県常任委員
参院比例予定候補 「北海道・東北」
 「いわぶち友のかけある記」

 1日、閉会した国会から駆けつけた高橋千鶴子衆院議員と
福島駅前で訴えました。数十㍍先では自民党と公明党が訴え
ています。相手も本気です。しかし、国民の声をふみにじり、
憲法をふみにじって戦争する国づくりを進め、くらしを壊す
安倍政権に負けるわけにはいきません。
 「野党は共闘」という国民の声はついに参議選32の1人区
すべてで野党統一候補を誕生させました。「よく決断してくれ
た!」「共産党も変わったな」と行く先々でほめていただきます。
日本共産党も国民の世論と運動に押されて変わりました。
同時に戦争法を廃止し立憲主義を取り戻すため、安倍政権を
倒すためには何でもやる、政治を変えるために国民と力をあわせる、ブレることのない
日本共産党の姿です。
 「比例代表も選挙区も、全国どこでも必勝区」。勝つために何をするのか、どんな訴えを
するのか、悩みながらの活動です。そんなとき出会ってきたみなさんのことが浮かびます。
私が生きたいのはこんな社会じゃない、未来につなぎたいのはこんな日本じゃない。人生
をかけ、未来をかけて立ち上がるみなさんと一緒に安倍政権を倒し、政治を変えたい。
さあ、参院選です。
                        (しんぶん赤旗 2016.6.5掲載)

2016年6月4日土曜日

消費税増税は、延期ではなく中止こそ


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 この原稿を書いている時点で、安倍首相が消費税増税の延期
方針を固めたとされ、衆参同日選の可能性も消えていません。
そもそも、性格の違う衆議院と参議院とで一緒に選挙をすること
自体おかしいことですが、準備はしておかなければなりません。
 先日、私は衆議院比例予定候補として発表されました。初当選
から1年半、TPP特別委員会や農林水産委員会で安倍政権を
ただしてきました。夕張再生やJR北海道の問題なども取り上げて
きましたが、まだまだ取り上げるべき問題が山積みです。
「国民が主人公」の立場に立って、引き続き力を尽くす決意です。
 それにしても増税延期の理由として、世界経済が「リーマン・
ショック前に似ている」と述べたことには驚きました。アベノミクスは
成果を上げているが、世界経済が不安定だから日本も備えが必要だ、という理屈です。
本気でそう思っているのなら、あまりに無知すぎます。政権の延命へと、増税延期の理屈
付けに考えたことなら、サミットを政治利用したとんでもない態度です。
 ある集いで、このような話をしたら「首相は自分のことしか考えていないんだね」と話された
方がいました。仕事ができず生活保護を受けているという男性は「安倍首相を、本当に早く
やめさせなきゃ」と言って入党してくださいました。そうですよね、本気で国民生活を考えて
いるのなら増税は延期でなく中止すべき! 増税するなら富裕層へ!

隠すな防衛省


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 衆院比例代表候補として2期目に挑戦することになりました。
まだ1年半ですが、国会というところは何があるか本当にわか
りません。参院選での野党統一候補勝利と複数選挙区・比例
区での共産党の躍進へ、一緒に全力を尽くしたい。
 発表の翌日、北海道で驚くべきことがありました。鹿追町の
然別(しかりべつ)演習場で、陸上自衛隊の空砲訓練のはずが、
隊員9人が実弾を79発も発射していたのです。軽傷とはいえ2人
の隊員もケガを負いました。あいまいにできない問題です。
 さっそく防衛省を呼び、紙智子参議院議員と抗議のうえ概要を
聞きました。しかし、なんと回答のあいまいなこと!毎年おこなう
訓練とのことでしたが、それではなぜ今年は実弾を使ったのか。
本省は知っていたのか。訓練計画書はあるのか。隊員が空砲と実弾の違いを知らない
はずがなく、本当は実弾訓練の予定だったのを隠しているのではー。疑問が多すぎます。
とことん問いたい。
 安保法制=戦争法が施行され、「戦争できる国」づくりが本格化されようとしています。
それに合わせて訓練の中身も変わるでしょう。参加している隊員や、ご家族はどう思って
いるのでしょう。本当に、このまま突き進んでいいのか。
 緊張感が漂う最終盤の国会。たたかいはこれからです。
                     (しんぶん赤旗 2016.5.29掲載)

2016年5月29日日曜日

 響きあう野党共闘と共産党の躍進


いわぶち友日本共産党福島県委員会常任委員
参院比例予定候補 「北海道・東北」
「かけある記」

 参議院選挙まで1カ月を切りました。全国32の一人区
すべてで野党統一候補が誕生しようとしています。
 この間、東北各地で統一候補と訴えています。私が初めて
立候補したのは2010年の参議院福島選挙区。その時
ライバルだった民進党の現職が統一候補に。まさかこんな日
が来るとは思ってもいませんでした。宮城県の演説会では、
「比例は共産党」とまで言ってくれ、秋田県では20人程の
「つどい」に一緒に参加。山形県の街頭演説では野党統一
候補が、「間違った政治にブレーキをかけよう」と訴え、小池晃書記局長の話しに何度も「そうだ!」と声をあげました。
心が通い合い、響きあう共闘になっていると感じています。
 同時に、日本共産党への期待も寄せられています。宮城県の演説会で訴えてくれた
元町村会会長の鹿野文永さんは、上智大学の中野晃一さんが共産党を暖かい敷布団
だと言ったことに触れながら、「自分が9条を守る運動を始めると、陰に陽に力添えして
くれた。私を鍛えてくれた敷布団でもありました」と語り、国民連合政府の提案に感動した
とも話してくれました。
 参議院選は野党共闘の成功、日本共産党の躍進で国民連合政府を実現する選挙です。
 道選挙区の森つねと候補との道内キャラバンも2巡をやりぬき、いよいよ本番目前です。
次にお会いできるのは志位委員長を迎える札幌での6月5日の演説会。最後まで頑張り
ぬきます。

一人ひとりと・・・


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 参議院選挙で島根県・鳥取県は合区になりました。野党統一の
候補者は福島浩彦さんに決まり、島根県内2カ所の演説会に行き
ました。自民党総裁や幹事長経験者を出した地域ですが、ここで
安倍自公政権をおいつめようとの気概。戦争法を廃止しようと
2000万署名に取り組み、県の目標の半数を超えたといいます。
1人で700筆も署名を集めてがんばっている人がいると聞いて
感激しました。一人ひとりと対話し、名前を書いてもらうことが、
どれほど大事なことか。
 昨年の宮城県議選を思い出します。日本共産党県議が4人
から8人へと倍増しましたが、大崎市では「勝手に共産党を応援する会」、
勝手連をつくって見事に内藤たかじ候補を当選させました。
その力を発展させ、戦争法廃止の国民連合政府実現への取り組みにつなぐために、
元宮城県町村会会長の鹿野文永さんは、いち早く2000万署名が大事だと呼びかけて
くださったのです。大いに励まされました。
 全国で2000万の署名の取り組みは今、1200万筆まで広がって、19日、市民29団体
から4野党に届けられました。一人ひとりの平和への願いが込められています。「戦争法
は必ず廃止!」「野党は共闘!」「選挙に行って政治を変えよう!」。今こそ力を発揮する
時です。島根の演説会でも熱気を感じました。
                      ( しんぶん赤旗 2016.5.22掲載)