2019年12月24日火曜日

増税で迷惑千万


岩渕 友 参議院議員
「国民の願いを胸に」

 消費税の10%増税が強行されてから、間もなく2カ月がたとうとしています。政府が発表する経済の指標が軒並み落ち込みを示すなか、増税によってどんな影響がでているのか。山形県酒田市と鶴岡氏の中小業者と農家の方から話をうかがいました。
 「ローンが返せず、消費税も払えなくなり差し押さえされそうになって破産も考えた。今は数人の従業員で商売を続けており、自分も20年ぶりに肉体労働の現場に出ている。税金、税金でうんざり。そのなかでも消費税は突出している。何のために働いているのかという気持ちになる」という塗装業の方。
 「増税したからといって価格に転嫁できない」「消費税増税で迷惑千万。消費税を価格に転嫁できず、自分の代で商売は終わるからいいやとあきらめて、身銭を切っている仲間も多い」という方。「老舗といわれる店が閉店し客足が遠のいた。自分も撤退する」と話してくださった方のお店がある商店街はシャッターが閉まっている店が続きます。
 増税前から経済が冷え込んでいる地域に、10%増税が追い打ちをかけ、地域を壊しているのです。
 「こういう調査を全国的にやってほしい」「消費税問題で野党がまとまってほしい」という要望もいただきました。政府は経済対策より消費税は5%に減税を。大きな世論にするために、力を尽くす決意です。

2019年12月18日水曜日

再生可能エネルギーへの転換を


岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」

10月の台風・豪雨被害から2ヶ月。全国から寄せていただいた義援金を、被災自治体に届けながら、現状や要望をお聞きしています。これまで100年に1度、50年に1度と言われてきた台風が、来年も起きるかもしれないという不安が口々に語られ、どこでも気候変動の問題が話題になります。
先日まで行われていた第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議、COP25で日本はNGO団体が温暖化対策に後ろ向きな国を対象に贈る「化石賞」の2度目の受賞をしました。 
安倍政権のもとで石炭火力発電所の新設が進められていますが、国内にとどまらず、インフラ輸出戦略のもとで海外での石炭火力発電所建設への融資などを進めています。日本の官民が進めるインドネシア・チレボンの石炭火力発電所拡張計画も、日本政府が100%出資する国際協力銀行や日本の三大メガバンクが融資をしています。先日、反対する現地の方々が来日し、実態をお聞きしました。石炭火力発電所建設によって、環境汚染や生業への被害が問題になってきたことに加え、建設をめぐる贈収賄疑惑が浮上しています。その後、国際協力銀行から聞き取りを行いましたが、こんな案件に融資を継続していいのか、政府の姿勢が問われています。
グローバル気候マーチが世界中で取り組まれるなど、気候変動の緊急対策を求める若者の行動が広がっています。脱石炭、再生可能エネルギーへの転換へ、引き続き力を尽くしたいと思います。

2019年12月14日土曜日

農水委でも大事な議論


紙 智子 参議院議員
「国民の願いを胸に」

 疑惑を隠したい安倍政権と疑惑究明を求める野党との綱引きが続いたまま臨時国会(第200回国会)が閉幕しましたが、「このまま幕引き、逃げ切りは許さない!」という国民の怒りの声が、続いています。
 同時に、国民生活にかかわる大事な問題にも注目が注がれ、農林水産委員会を傍聴したJCPサポーターの皆さんが、インタビューに来てくださいました。
 「『桜を見る会』だけでなく、大事な問題が議論されていたんですね」と、受け止めていただいたことはうれしいことです。酪農・畜産価格を決める審議会(12月中旬)の前に、衆院と参院で農林水産委員会が行われました。
 強行された日米貿易協定にTPP11などをあわせた牛乳・乳製品の生産額への影響は、農水省の試算で、バターや脱脂紛乳1㌔あたり4~8円の減少、チーズは最大40円減少します。生産者が希望を失わずに、再生産できる価格設定にすべきだと求めました。サポーターの皆さんには新鮮に受け止められたようです。
 厚生労働省による全国の公立・公的病院の再編統合の対象病院に農林水産省が所管するJA厚生病院が含まれています。見解を求めたら農水相は「大変唐突で、非常に迷惑だ。『議論のたたき台』と言うが徹底して抵抗しないといけない」と答弁しました。地域医療の切り捨ては必ずやめさせましょう。




2019年12月11日水曜日

最悪の安倍政権


紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」


疑惑を隠したい安倍政権と疑惑究明を求める野党との綱引きが続いたまま臨時国会(第200回国会)が閉会日を迎えました。
安倍政権のモラル破壊、税金と公文書の私物化は歴代自民党政権でも最悪です。公明党は最悪の政権を支えています。
国会審議も真摯に議論する姿勢は見られません。教員の変形労働制の導入や日米貿易協定の国会批准など、重要法案の審議でも、審議の前提となる、資料、情報も出さず、採決を強行するという議会運営をめぐっても、安倍政権の異常さを浮き彫りにしました。
7日に憲法とくらしちかほ実行委員会が、札幌地下街歩道で開催した「憲法とくらしちかほフェス」に参加しました。さっそく質問が出されました。公立学校の教員に1年単位の変形労働時間制を適応できるようにする法律案は、そもそも、「恒常的な残業がないこと」が前提であり、現実の教員の労働実態が、時間外勤務を「自主的勤務」として残業代も払われていない事実、時間外労働が発生している学校では、本制度を導入する前提を欠くと、現場からも反対の声が上がっているにもかかわらず、これを数の力で強行した。また、日米貿易協定も「ウィンウィンの合意」などではなく、日本の側の一方的譲歩で、農業を犠牲にし、経済主権も投げ捨てる安倍政権のアメリカいいなりの政治姿勢に、怒りの声が上がりました。安倍政権はが、数の力で通したと思っても、国民の抵抗をとどめることはできません。

2019年12月7日土曜日

命の平等を守る


畠山 和也 前衆議院議員
「国民の願いを胸に」

 北海道内どこでも不満の声が聞かれる「桜を見る会」疑惑。ある新聞記者は「このまま幕引きなんておかしいですよ」と述べ、宣伝では「もっともっと言って」と怒り心頭という方から声をかけられました。安倍首相の逃げ切りを許さない世論を大きくするため、北海道でも頑張ります。
 いま各地で心配されているのが公立・公的病院の再編統合問題。名前をあげられた病院や自治体を回ると「地域医療に必要な病院です」「国は北海道の広さや気象条件をわかっていない」と、厳しい声が次々出されました。
 加えて渡島(おしま)管内八雲超町では国立病院の機能移転計画が大問題に。発表された患者の移送計画案では、函館までは休憩なし、札幌までも高速道路のサービスエリアで1回の休憩のみ。筋ジストロフィーや重症心身障害の患者がこれだけ長距離を移送されるのは、全国でも例がないようです。
 移送だけでも大きなストレスと不安がつきまとい、これまでの生活環境が大きく変わることも心配です。八雲病院労働組合の調査では3分の1の職員が引っ越すことができないもと、同じ医療を続けられるのでしょうか。不安は尽きません。
 日本という国に「命の平等」との考えはなくなったのか。自分の講演会や「お友達」ばかり優遇する安倍自公政権をかえなければと、心から感じる毎日です。


2019年12月4日水曜日

勝つまでたたかう


畠山 和也 前衆議院議員
「かけある記」

 
この文章を読まれるころは臨時国会も最終盤。「桜を見る会」疑惑に対して、道内でも強い不満や批判があふれています。北斗市での街頭宣伝では「税金のことなんだから、もっともっと話して!」と税金の私物化に怒りが収まらない方や、国会議員団事務所にも「厳しく追及する共産党に期待している」と激励の電話も。のんびりしていられません。私も怒りを持って、さらに訴えていきたい。
 先日、道労連(北海道労働組合総連合)が結成三十年を迎え、記念集会とレセプションに参加しました。昭和天皇の死去や消費税導入、国際的にはベルリンの壁が崩壊するなど激動の年に「たたかう労働運動のセンターを」と結成され、労働者の権利擁護の先頭に立ってきたのが道労連でした。
 私にとって強く記憶に刻まれたのが国鉄闘争で、この時期におこなっていた団結集会でした。国家的不当労働行為を告発し、たたかう当事者と家族が声をあげ、年越しを支えようと会場が一体となった連帯の力を肌で感じたことでした。「決して私たちは負けない。勝つまでたたかうからだ」。道労連に結集する働く仲間のがんばりに、どれだけ私も励まされてきたことか。
 レセプションには「市民と野党の共闘」の発展を示す来賓も見えられ、野党各党からメッセージも寄せられました。これまでたたかってきた三十年は、未来を拓く土台に必ずなっている。確信をもって互いにがんばろうと、熱いエールを交わした一夜でした。