2018年2月14日水曜日

胸痛む困窮者火災事故


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 札幌市で発生した生活困窮者の共同住宅「そしあるハイム」の
火災事故の現場に入り、NPO法人や行政から聞き取りと意見
交換を行いました。4日は現場に足をはこびましたが、9日は
関係者から話を聞くことができました。
 火災発生直後から火の勢いが激しく、かろうじて窓から救出
された方も息を引き取られたとの無念の思いを聞くと、亡くな
られた方、被災された方が、それぞれどんな人生を歩んでこら
れたのか、その命の重みに、胸が締めつけられます。
 今の法律では、有料老人ホーム、無料低額宿泊所にも該当
せず、法的位置づけが曖昧なために行政が把握できなかったでは、すまされないこと
です。地方公共団体の役割は住民の福祉の増進をはかることです。行政が連携すれば
生活困窮者を把握することは不可能ではありません。
 貧困と格差を広げた安倍政権のもとで、類似の施設が増えています。そこで生活
している人は、さまざまな事情で生活困窮に陥り、助けを求めてたどり着いたのです。
NPO法人の方は、「行き場のない人がいる。法律の位置づけが必要だが、規制が
厳しいと、追い出しになる」といいます。
 地方公共団体の制度からも国の制度からも手が届かないなら、新たな仕組みが必要
です。命を尊び、誰もが安心して暮らせる社会をつくるために、政治の果たす役割が
ますます重要です。
               (しんぶん赤旗 2018.2.11掲載)

0 件のコメント:

コメントを投稿