2014年10月23日木曜日

米価を市場にまかせていいのか



      紙智子参院議員  「国会かけある記」

 
 9月29日に臨時国会が始まってから四週目。
先週、農林水産委員会で、新たに就任した西川公也大臣に
質問しました。テーマは五つ。
大臣が安愚楽牧場から政治献金を受けた問題、米価下落
対策、日豪EPA、TPP問題、ビキニ水爆実験の被ばく
問題です。特に、今年の米価下落は深刻です。
私は概算金が昨年より3000円も安いのはなぜかと聞き
ました。大臣、「全農が低く設定した」と。
私、「なぜ全農が低く設定したのか」。
大臣、「昨年までの在庫があることに加え、今年は作況指数も100を越える見込み。コメ過剰感があるため低い設定になった。あくまでも仮払いだ」と、
まったく人ごとです。
 私は「なぜ全農が低い設定にしたのか。それは、国が市場原理に任せて、本来果た
すべき安定供給、価格安定に責任を果たさないからでしょう? 
全農は市況を見て判断する。在庫をかかえ業界からの値下げ圧力もある。
政府の政策の結果ではないですか」と指摘すると、西川農水大臣は「市場に任せた
のがよかったか、どうかということはあるが・・」と言いつつ、「米に関して国が
価格に関与すべきではないという流れの中で、民間で決定させてもらった」と、
まったく反省する気はありません。
 米価暴落は、日豪EPA、TPP問題にも通ずることです。
安倍政権は「地方創生」を看板にしていますが、所得を増やすとは口先だけ。
いっせい地方選挙に向けたポーズでしかありません。選挙での国民の審判が一番です。