2015年5月25日月曜日

国民の願いを胸に



紙智子 参院議員
 「本格論戦始まりです」

 総選挙後初めての党首討論が開かれました。
11年ぶりに日本共産党の志位和夫委員長が登場です。
傍聴席もいっぱい。議員も多くが立ち見。張り詰めた空気の中、
志位さんは、安倍総理に、過去の日本の戦争は「間違った戦争」
だとの認識があるかと聞きました。
 安倍総理は、まともに答えません。答えたくないのです。
志位さんは日本が受諾したポツダム宣言を示し迫りました。
日本の戦争が世界征服の戦争だったこと、カイロ宣言にはアメリカ、
イギリス、中国の3国が対日戦争を行った目的を「日本の侵略を
止めるため」と書かれていること、日本の戦争が誤った戦争だった
と国際的に確定した評価を示して、「これを認めないのか」と聞きました。
 いつもは声をはりあげて持論を述べる安倍総理も言葉を選びます。
志位委員長は日本の起こした戦争の善悪もわからないのに、どうして米国の戦争の
善悪を判断できるのか。日本を「海外で戦争する国」にする戦争法案を出す資格は
ないと、撤回を求めました。
 終わって会場から出てくると、ある党の議員から「たった7分でどうやって、安保法制
の問題を追及するのかなと思っていたら、歴史認識から入って、安倍総理の認識の
問題点をつき、最後に戦争法案におとした、さすがですね」と感想が寄せられました。
いよいよ本格論戦の始まりです!
                                         (しんぶん赤旗 2015.5.22 掲載)