2015年6月22日月曜日

国民の願いを胸に



紙智子 参院議員
 「美しい風景」から

 緑と黄金色のコントラスト。二毛作地域ならではの風景です。
黄金色に広がった麦畑に、田植えしたばかりの緑の苗が
風にそよいでいます。長い冬、雪に埋もれ、1年に1度しか収穫
できない北海道では見られない風景だけに、よけいに新鮮さが
感じられます。
 5月末から6月はじめに、茨城県筑西志での農協、農業委員
会、農家訪問。また埼玉県深谷市、美里町での農林水産委員会
の委員視察。岩手県紫波町の演説会の際にもJAを訪ねました。
足を運んで話を聞くと、本音が聞けます。
 意見交換の後に「ところで一番、国に言いたいことは?」と聞くと、
「現場とかけ離れた政策だ。もっと現場にあった政策を出してほしい」とのこと。
 小麦を収穫し。袋詰めの作業をしていた農民は、「価格が不安定で予測がつかない
ことが一番困る」と発言。岩手県の紫波町は、循環型のまちづくりで、エネルギーも
食料も地産地消でと、努力を積み重ねてきました。TPP(環太平洋連携協定)や、
「農協改革」など、「これまでの努力を台無しにする」と怒りの声が出されました。
 安倍総理がいう「息をのむような美しい風景」を管理してきたのは農家、農業委員
会、農協です。現場の意見を聞かず、農協・農業委員会の改悪案を押し通そうと
する安倍総理への怒りが、静かな田園風景の町からも熱く伝わってきます。
                                                       (しんぶん赤旗 2015.6.19掲載)