2017年5月3日水曜日

復興相暴言許せぬ


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「大震災が東北でよかった」。今村雅弘前復興相の暴言
に、26日、首相官邸前に駆けつけた福島県農民連のみなさん
とこぶしを突き上げて抗議しました。
 被災地・被災者の苦しみを理解せず、復興への努力を踏み
にじるもので断じて許すことはできません。東北各地で
あがった怒りと抗議の声は、全国各地に一気に広がり
ました。
 今村氏の暴言はこれにとどまりません。「福島の復興はマラソンでたとえると30㌔
地点」「ふるさとを捨てるのは簡単」「避難は自己責任」など、東北の人たちの思い
や願いをふみにじる暴言にどれだけ傷つけられたことか。
 安倍首相は「任命責任は私にある」と言いますが、問われているのは任命責任だけ
ではありません。資格がない「復興相」はもっと早く辞めさせるべきでした。そして
次々の暴言を認め、かばってきたのは首相自身です。
 宮城県保険医協会の抗議文は「失言の背景にあるのは、復興への国の姿勢そのもの
だ」と厳しく批判しています。被災地を切り捨てる安倍政権の姿勢が問われています。
 「ふるさとを簡単に捨てられないから6年間も苦しんでいる」「言語道断だ。
被災地のことはもう忘れられているのか」と切実な声があふれ、この声を安倍政権に
質問でぶつけてきました。原発再稼働のために福島の事故を終わったことにするなど、
被災地を切り捨てる安倍政権は即刻退陣させるしかありません。
              (しんぶん赤旗 2017.4.30掲載)