2018年9月19日水曜日

地域の実情をふまえた支援を


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 9月6日未明、北海道胆振地方を震源とする最大震度7の
地震が北海道をおそってから、まもなく2週間になろうと
しています。もっとも揺れが大きかった厚真町やむかわ町、
安平町での建物倒壊、札幌市清田区や北広島市の液状化に
よる建物被害で、避難生活が今も続いています。今も断水
が続いているところもあります。
昼間に家のかたづけをして、夜は避難所という生活を
続け、疲れも出てきています。現時点で何が切実に
なっているのかを聞き取って、解決にあたらなければ
なりません
 学校も授業を再開していますが、子供の精神的ストレスのケアも必要になって
います。被災家屋の解体、早期の生活再建のための支援、仮設住宅などの確保も
含め、地域の実情をふまえた支援が必要です。
 商店街の復興へグループ補助金の適応、農業被害への対応も、被災農家に寄り
添った支援が必要です。
 それにしても、ブラックアウト(全道停電)が何故起きたのでしょうか。北電は
「苫東厚真発電所が全基停止することは想定していなかった」としていますが、
2012年に泊原発が停止したあと、苫東厚真など大型火力重大トラブルが起き
れば電力供給が厳しいことを北電自ら予想していたのです。なのにどうして対策を
講じていなかったのか、疑問がわいてきます。
 東日本大震災で原発事故が起きて、エネルギーも分散し地産地消でと議論されて
いたのに、何故、厚真の一つに集中していたのか、検証が求められています。