2021年5月29日土曜日

失われる命は戻せない

 

畠山 和也 前衆議院議員

「国民の願いを胸に」

 

 ワクチン接種の予約に高齢者も医療機関も振り回されています。障害を抱える方の予約や接種はどうするか、置き去りになっている課題があります。予約できず病院を問い詰める事態もあり、国民の間に分断が起きることに胸が痛みます。

 ワクチンの十分な見通しを説明せず、”見切り発車”で進めてきた菅政権の責任はつくづく重い。大型連休前から感染拡大が予測されていたのに、マラソンのテスト大会のためか、対策が遅れることになった鈴木道知事の責任も重い。医療現場の負担軽減対策、ワクチン接種の体制づくりや検査拡充、十分な補償を急ぐべきです。

 五輪マラソン・競歩の会場となる札幌大通公園を歩くと、会場づくりのために芝生がはがされていました。工事費は命を守るために使えなかったのか、しばし考えこみました。

 選手をリスペクトしているし、応援もしたいけれど、現状では心から歓迎できないと、中止や再延期を求める声があふれるのは当選です。全世界から集まることにより、感染が広がれば、はがした芝生は元に戻せても、失われる命は元に戻せないのです。

 菅首相が狙っているとされる五輪・パラ後の衆院解散となれば、あと100日。国民の命とくらしを守ることに責任を持つ政治に切り替えかの分かれ道です。感染防止をしっかり行い、政治を変える道を訴えていきたい。

 

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