2022年10月29日土曜日

原発のツケを払うのは

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 24日、参議院予算委員会で岸田総理に原発をめぐる問題について質問しました。エネルギー基本計画では「可能な限り原発依存度を低減する」とし、「新増設は想定しない」と言ってきた政府が、この8月、再稼働の加速、「原則40年」と決めた運転期間の延長、新増設の検討を指示したのです。東京電力福島第1原発事故の反省を忘れたかのようにこれまでの方針を転換しようとしています。

 一番驚いたのは、「福島第1原発と同じような事故が起きないと言えるか」と総理に質問したのに対し、「100%の安全はない。絶対的な安全という考え方は安全神話につながりかねない」と答弁したことです。原発は安全だと国策として推進し、とりかえしのつかない事故を起こしたのに、今度は絶対に安全ではないと言いながらまた原発を推進する。原発事故の被害者の思いをこれほど踏みにじるものはありません。

 質問の最後に、北海道新聞に掲載されていた中学生の投書を紹介しました。「事故が無くても廃炉になる全国の原発の解体で出る廃棄物をどうするのでしょう。原発政策の大転換はただ問題を先送りするだけです。そのツケを払うのは僕たちですか?」

 総理はまともに答弁しませんでした。核のゴミの問題も解決できないのに、そのツケを未来に押し付けるのか。原発ゼロ、100%国産の再エネへの転換こそ決断し実行するべきです。

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