2022年2月17日木曜日

ハウスの「憲法」の威力



 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 憲法を守り生かそうと訴える「9の日」行動が各地で行われた。憲法共同センターが新宿駅西口で取り組んだ署名行動に参加した。「国政ではオミクロン株の急拡大から、いかにして国民のいのちとくらしを守るのかが重要課題になっているのに、自民党など改憲勢力は憲法改悪への動きを急ピッチで進めている。

 なぜ、急ぐのか。総選挙の結果、与党が改憲可能な3分の2を確保しているうちに、維新など他の一部の政党と手を結んで改憲しようと狙っているからだ。彼らも簡単ではないことがわかっているから「実行部隊」まで立ち上げて、あの手この手で画策している。9条に自衛隊を書き込むことで「戦争放棄」「交戦権の否定」の文言を無力化させ、海外での戦争に歯止めなく乗りだそうとしている。岸田文雄首相は「敵基地攻撃能力」保有を検討するともいう。

 しかし、思い通りにさせるわけにはいかない。

 2月に、松橋ちはる参院北海道選挙区候補と北海道の矢臼別演習場の中にある川瀬牧場を訪ねた。食料生産のために開拓に入り原野を切り開いて10年、突如、国は陸上自衛隊の演習場設置を決定した。

 住民に立ち退きを迫り土地買収に離農が相次ぐ中、「自分はここに住み続けたいだけ」と、たたかい続けた川瀬氾二さんら。その支えとなったのが憲法だ。連帯してたたかう地域と全国の仲間。D型ハウスに川瀬さんが書いた日本国憲法はその威力を生きた形で示している。

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