2022年4月18日月曜日

世界情勢 食料も打撃

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 参議員で本会議質問に立ち、冒頭、ロシア軍による残虐な戦争犯罪を強く非難しました。ウクライナ侵略は世界経済や食料にも大きな打撃をもたらしています。異常気象による不作に続き、コロナ禍による世界の食糧需給が逼迫(ひっぱく)している時にロシアによるウクライナ侵略です。世界の小麦輸出量の3割を占めるロシアとウクライナ両国から小麦の供給が滞り、国際価格が上昇、世界の食糧危機は2008年の水準を上回りました。

 食料生産に欠かせない肥料、飼料、燃料なども国際価格が高騰し、安定した調達が困難になり農業経営を直撃しています。農水相に対策を求めると、「国際価格が上がっている。総理から指示があったので対策を検討する」と答弁しました。

 政府として手を打つべきは食料の増産であって、農家の生産意欲を奪う水田活用交付金の大幅な削減ではありません。党議員団は物価高騰・国民生活防衛対策本部を立ち上げ、政府に緊急対策を求めています。

 こんな時に驚いたのは、米国から突然「桃の輸入解禁」要請があり、協議を始めるというのです。桃に寄生する「コドリンガ」という害虫、防除策を協議するといいますがポストハーベスト農薬が使われる可能性があります。生産も食の安全もないがしろにすべきではありません。青森のリンゴの黒星病も、ジャガイモのシロシストセンチュウも、日本になかった害虫です。日本政府の毅然(きぜん)とした対応を求めました。


0 件のコメント:

コメントを投稿