2023年7月5日水曜日

汚染水海洋放出許さない

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


 東京電力福島第一原発事故により発生した汚染水の処理をめぐって緊迫した状況です。

 海洋放出の設備が完成し、4日にはIAEA(国際原子力機関)の事務局長が来日、海洋放出にかかる審査結果を公表しました。しかし、IAEAの報告をお墨付きのようにして、だから海洋放出していいのだということにはなりません。

 政府は福島県の漁業者と「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と約束しています。漁業者はじめ放出に反対する声はあがり続け、その声は福島にとどまりません。

 6月には道漁連会長が経産大臣に会い、「海洋放出が決行された場合、道産水産物への新たな風評被害が生じることを漁業者は危惧している」と、海洋放出の中止を求めました。反対の声は全国にも、海外にも広がっています。

 通常国会最終日の本会議質問で、紙議員がこの問題を質しました。経産大臣は、「廃炉と福島の復興を実現するために先送りできない課題。関係者の理解なしには処分を行わないという方針は守り、風評対策に取り組む」と答弁しました。公明党の山口代表は放出の時期について、「海水浴シーズンは避けた方が良い」と言い、東京電力は、「関係者の理解は必要な条件ではない」と述べるなど、あまりに無責任です。約束を守るというのであれば海洋放出以外の方法を真剣に検討すべきです。これだけの大問題を起こし、なお原発にしがみつく。こんな政治を変えましょう。


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