2023年7月8日土曜日

こんな日本に誰がした

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


 高齢の方が「返納しようか考えている」と話されるので、運転免許証かと思ったらマイナンバーカードのことでした。「このカードで銀行の引き落としは?」と質問される方もいました。わかりやすい説明や納得を置き去りに急いで取得させ、大混乱を起こした政府の責任は重い。

「私以外私じゃないの」と替え歌までつくって進められたマイナンバー。 番号よりも人権を大切にしてこそ「私以外私じゃないの」です。健康保険証も廃止だなんて許されません。  

そもそも今の日本は人が人として生きられる社会となっているのか。 先月、旧優生保護法にかかわる国会の調査報告書が公表されました。4日付本紙の高橋千鶴子衆院議員インタビューを読み、しばし考えました。
 不妊手術を強いられた北海道の障害者は3224人で都道府県では最多。3月、札幌高裁で国の損害賠償責任が認められた時は、ちょうど障害のある方々との「つどい」中で私が速報を紹介すると拍手が起きました。障害年金や交通費助成など、せきを切ったように要望が出されました。
 広い北海道で手話通訳者も足りない、釧路市では精神科の診療停止で2千人が通院変更するなど、医療・介護・福祉の現場はぎりぎりの人数で、やりがいある仕事なのに続けられない苦しみや悔しさがあります。こんな日本・北海道に誰がしたのか。
 人権や社会保障より大軍拡大増税の政治だなんて、一刻も早く変えましょう。私も頑張ります。

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