2015年10月10日土曜日

「TPP断固反対」はどこに行った


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 まだ原稿を書いている時点で共同記者会見は開かれて
いませんが、TPP閣僚会合で大筋合意したとの報道が
されました。
中身の精査が必要です。急いで政府に説明を求めたい。
 交渉では、甘利TPP担当相が合意を強力に主張したとの
現地情報も。すでにコメをはじめ農産物輸入では譲歩をくり
返してきており、これでは「毒を食らわば皿まで」の
ごとし。腹立たしさが収まりません。
 自民党は野党のときに「ウソつかない。TPP断固反対。ブレ
ない」とポスターを張りまくっていたことを忘れたのでしょうか。
安倍政権は、衆参農水委員会で上げられた決議を忘れたので
しょうか。輸入枠を広げ、関税を無くしていき、決議は守られて
いると説明できるのでしょうか。
 先月末、農民連の政府交渉に同席しました。秋の忙しい時期なのに、全国から生産者
が集まり、「あと何年できるかと、みんな不安を抱えているのを農水省はわかっている
のか!」など、怒りの込もった発言が続きました。「食料の安定供給には、国にも責任
があります」と述べながら、TPPについては「交渉中のため答えられません」と、
これまで何度も聞いてきた答弁をくり返すばかり。私からも「農家の苦労や努力を
何だと思っているのか」と発言しましたが、何より安倍首相こそ農家の声を聞くべき
です。
 いや、きっと聞いても態度は変えないでしょう。戦争法はじめ、それを何度も体験
してきました。やっぱり安倍政権は退陣しかない!