2016年4月27日水曜日

熊本地震で国会は・・・


紙智子参院議員
 「国民の願いを胸に」

  14日夜、熊本県を襲った震度7の大地震。16日未明
には、それを上回る規模の地震が発生し、いまも地震が
続き、不安が広がっています。
 党国会議員団はただちに九州地方地震対策本部を立ち
上げ、田村貴昭、真島省三両衆院議員、仁比聡平参院議員
現地に入りました。思わず東日本大震災・原発事故が
よみがえります。救命・救援に万全の措置をとること、
被災者への支援等に全力を集中することが必要です。
 ところで国会は少し気になる動きになりました。
 普通、こうした大震災が発生すれば政府あげて万全の措置
をとるため、国会質疑は中断するものです。4月に入って
衆議院でTPP(環太平洋連携協定)の審議がはじまりました。熊本地震を
受けて、野党は人命救済が優先だからTPP特別委員会は中断するように要請し、
与党も含めてそうした動きを示しました。
 ところが、与党は「総理の意向でTPPの審議を進めてほしい」と言ってきた
のです。なぜ、安倍総理は、TPPの今国会の批准に固執するのでしょうか、
なぜ、被災者に寄り添えないのか驚きです。
 九州地方では大雨が襲って新たな避難指示が出されました。地盤が緩んで
いるところに、大雨がふったら、さらなる被害が拡大する危険性があるから
です。改めて思います。人命を大切にする政治が必要です。
                   (しんぶん赤旗 2016.4.24掲載)