2022年12月3日土曜日

戦争やめ 島に行きたい

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 「近くて遠い故郷…見えていても帰ることができず77年が過ぎた。しかし故郷を取り戻す行動を私は続ける」。元島民代表の河田弘登志さんの確固とした決意表明に胸が熱くなりました。

 121日、北方領土返還要求アピール行動が、日比谷公園野外音楽堂で開催されました。コロナ禍で3年ぶりの集会。全国各地のプラカードが立ち、北海道の根室からは、黄色のヤッケを着た根室会の人たちと、わが党の鈴木一彦、橋本竜一の両市議会議員の顔が見えました。見慣れた顔に出会い、思わず笑顔であいさつをかわしました。

 この3年間、コロナ禍でビザなし交流も、墓参もできず、「コロナが収束したら、今年こそ」と思っていた矢先に、224日、今度はロシアによるウクライナ侵略。四島訪問がますます遠のいてしまいました。

 今年、根室市で千島居住者連盟を訪れ、意見交換したときに、元島民のみなさんは、テレビで隣国への避難を続けているウクライナの人々、幼い子どもの姿を見て、「子どもの姿はそのまま昔の私自身の姿と重なる」と振り返り、「77年前、着の身着のままで逃げて北海道に着いたけれど、知り合いもなく必死に生きてきた」と語ってくれました。

 早く戦争をやめて昔のように島にいきたいという気持ちと、壁で立ちふさがった状態を何とかしたいという気持ちを解決したい。高齢化し望郷の思いを募らせる元島民のみなさんが、元気なうちに解決をはかりたいと痛感しました。


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