2018年3月13日火曜日

この国は首相独裁の国家にあらず


畠山和也 前衆院議員
「国会かけある記」

 この原稿は毎週月曜日の昼まで書き上げることになって
います。みなさんが読むころには状況が変化していることも、
しばしばあります。今なら森友学園の土地取引に関する
公文書「改ざん」問題ですが、日々刻々と状況が変わるもの
も珍しい。それだけ安倍政権の内部に矛盾がたまりにたま
って、風船のように膨らんでいるからなのです。
 思い返せば昨年は、南スーダンの派遣部隊から送ら
れる「日報」の隠ぺいから始まり、森友学園の次には
加計学園の疑惑があり、今年に入って裁量労働制のデータ
ねつ造もありました。これだけ政権内部の問題があふれ出すというのは、もう安倍
首相のもとでは統治できないと告白しているようなものです。なかでも今回の
「改ざん」は、国会へ出す資料までウソをついていたのですから悪質です。いったい
安倍政権は、誰を守ろうとしているのでしょうか。
 現職のとき、ある国会職員がポツリと「このままでいいのでしょうか」と私に
つぶやきました。「国権の最高機関」であるはずの国会で、やりきれない思いを
抱えているのかもしれません。そう、憲法を読めば国民主権も、国会の役割も明記
されています。この国は首相独裁の国家ではありません。
 紙智子参議院議員と緊急の街頭宣伝にとりくんだら、ビラを受け取ろうと次から
次へ手が伸びました。変える力はここにある。市民と野党の共闘でこそ安倍政権は
変えられる。強く確信しながら、全道で訴えにまわります。